父が活躍した世界への切符は掴めるか。9月12日、清原和博氏(57)の長男で慶大4年の清原正吾(22)がプロ志望届を提出した。
正吾は中学はバレーボール、高校時代はアメフト部でプレーした異色の経歴の持ち主。大学で野球を再開して今春からレギュラーを掴み、春は一塁手部門で「ベストナイン」にも輝いた。
8月末には六大学選抜メンバーとして、日本ハム二軍との一戦でホームランを放つなど才能は高く評価されているが、ドラフト会議の指名は未知数だ。
「話題性は抜群なので興味を持つ球団はあるようですが、現時点ではリーグ戦でもホームランがありませんし、指名があるかは難しいところですね」(スポーツ紙記者)
プロの厳しさを知る選手はどう評価するか。父・和博氏と巨人で3年間ともにプレーし、六大学野球のテレビ解説を担当する広澤克実氏が語る。
「メディアが注目するようになってから固くなっているなという印象がある。彼はプルヒッター(強く引っ張る打者)。外に逃げるスライダーなどが弱点で、それが気になった結果、長所であるインコースのボールをうまくさばけなくなっています」
広澤氏は正吾の今後の成長に期待する。
「現時点でプロに入って通用するのか、と言われるとクエスチョンがつきます。正吾君にはブランクがある。ただし、この1年間で大きく伸びているし、もっと伸びるのではないかという期待感もある。(父の)清原は天才打者だし、プロでも実績を残しています。今の段階でお父さんと比べるのは正吾君に酷だと思う。ただ、意志は強いと思います」
運命の日は10月24日だ。
※週刊ポスト2024年10月4日号