1924年に「日清サラダ油」を発売した、食用油製造業界最大手「日清オイリオグループ」。サラダ油の語源にもなった商品の誕生から100年という節目の今年、家庭用食用油の“天敵”である酸化を製造後から開封前、開封後まで徹底的に防いだ『日清ヘルシークリア』を発売した。
「油と酸素が反応して酸化すると品質が低下し、変色や加熱時の不快なにおい、胸やけなどを誘発します。そこで本商品は、油の中とボトル内の酸素を極限まで閉め出す技術により、使い切るまで“作りたてのおいしさ”をキープ。20℃の常温で保管した場合、120日後も風味が変わらないという研究結果も出ています」(同社ホームユース・ウェルネス食品開発センターの吉村和馬さん・以下同)
それを可能にしたのは、3つの技術で構成される「日清ウルトラ酸化バリア製法」だ。それぞれを解説する。
まず、製造後の油の酸化を抑制する「Neoナチュメイド製法」。
「油を低温かつ高真空の状態で精製し、製造時の酸化油脂の生成を抑えます。これにより、においの原因となる物質(酸化油脂)が従来品の半量まで減少しました。また、低温での精製は含有するビタミンEが壊れにくく、本商品は14g中にビタミンEを1.9〜5.0mgと豊富に含んでいます」
次は、開封後の油の酸化を抑える「日清ウルトラファインバブル製法」。これは超微細な窒素の泡を粘度の高い油の中に吹き込むことで、油中の酸素を追い出せる。