石破茂元幹事長(67才)が“5度目の正直”だ。過去最多9人が立候補した自民党総裁選で、高市早苗・経済安全保障担当大臣(63才)との決選投票に進み、高市氏が194票に対して、石破氏は215票を獲得。一騎打ちを制し、新総裁となった。
石破氏は政治家としてタカ派でならす一方で、アイドルオタクの乗り鉄かつ料理好きと親しみやすい人柄でも注目を集めている。『女性セブン』2018年9月20日号では、大学時代から彼を見つめてきた妻・石破佳子さん(当時62才)にインタビューしている。家庭での石破氏の姿とは? 2018年の総裁選直前に行われたそのインタビュー内容を再掲する。【全3回の第3回。第1回から読む】
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2リットルのペットボトルのお茶と紙コップ、お菓子を丁寧に抱えて、小柄な女性が早足に歩いてきた。衆議院議員やその家族が暮らす宿舎(東京・赤坂)の1階ロビー。8月下旬の平日の昼下がり、静かな大理石のフロアに足音だけが響く。
「お待たせいたしました。本日はよろしくお願いします」
約束の時間の30分前。汗を拭きながらインタビュー会場の準備をしていたところで本誌記者を見つけ、そう深々とお辞儀した女性──それが石破佳子さんだった。
次の総理の椅子をうかがおうという石破茂衆議院議員の妻である。いわば、“大物政治家の妻”だ。多くの秘書を引き連れて…と記者は想像していたが、まったく違った。1人で現れて、記者にお茶とお菓子を勧め、屈託ない笑顔で話す。
「あれ、1人ではダメでしたか? みなさん、こういう時は秘書さんもご一緒なんでしょうか? すみません、私、全然わかってないんですよ(笑)」(佳子さん、以下同)
ほとんどメディアに登場しない「ファーストレディー候補」が、夫婦の“決戦”直前、胸の内を語った──。