座長として父親として、皆を笑わせ、皆の心を豊かにしてきた。50年を振り返ってこう語る。
「若い頃は余裕がなく、結果を残そうと必死だったけど、麻里が生まれて親の目線になり、座長になって若手がウケることを考えて動けるようになった。自分だけ目立つのではなく出たり引いたりして、全体のバランスを取れるようになったことが長続きの要因でしょうね」
節目を迎え、これから先の目標は何だろうか。
「NHKの朝ドラに『焦っちゃいけないよ』とヒロインを諭す接骨院の老人役で出演し、視聴者に『優しいおじいちゃんだね』と評価されたい。“ベスト・グランドファーザー”として認知されたら、タレント生命がもっと延びるはず。だから芸能生活60年、70年に向けて朝ドラに出たいですね」
愛され続けるこの人なら、実現できそうだ。
【プロフィール】
関根勤(せきね・つとむ)/1953年8月21日生まれ、東京都出身。『ぎんざNOW!』のしろうとコメディアン道場で初代チャンピオンになると芸能界入りし、ジャイアント馬場や千葉真一などのモノマネで人気を得る。現在はバラエティ番組を中心に、テレビやラジオ、CM、舞台など幅広く活動している。
取材/伏見友里 文/池田道大
※週刊ポスト2024年10月4日号