修被告が英語で話す場面もあった。修被告が「I don’t kill any(私は誰も殺しません)」と言うと、瑠奈被告は、「so what?(だから何)」と返し、またも絶叫。モニターに表示された補足説明によると、「私が殺す、お前が殺す、どっちを選ぶか」と英語で2択を迫っていたらしい。
誰も殺さないという修被告に対して、「ノ〜〜〜ゥ!!!」と連呼していたが、「妹を殺して……。その責任も取らないくせに。とっととやんなさいよ」と途中でいきなり日本語になった。
修被告が「それはしません」と言うと、瑠奈被告は「とっとと売れやクソアマを! いつ売るの! イマッ!!!」と怒りをあらわにした。それでも修被告は「それはしません」と繰り返して、瑠奈被告は、「お前がさあ、妹を殺してさあ、唯一の、唯一の味方だった私が、妹と一緒にさあ! ねぇ! ねえ!!!」などと叫び続けた。
田村一家に次女はいないはずだ。この“妹”とは何者なのか。
「瑠奈被告に、実際の妹はいません。ここで言う“妹”とは、瑠奈の魂のことだと思われます。瑠奈被告は、『シンシアという魂が死んだ肉体を借りている。シンシアのほかに複数の人格がいる』という言い方をしていたそうで、瑠奈の魂はすでに死んでいるというのです」
瑠奈被告の絶叫が響く家庭で、父と母も少しずつ心の闇を深めていったのだろうか。