修被告の言葉からは、これまでの公判で明かされてきた瑠奈被告の猟奇的な犯行態様などからは想像がつかない、“優しさ”ともとれる一面が明かされた。ドールに関する作業のほかに、瑠奈被告が本来の用途でハイターを使用することもあったという。修被告は、「浩子が怪我をして、動きが不自由になったあたりで、浴室の清掃は娘がやってくれてました」と明かした。
娘の「生きがい」のため、生きていてほしい一心で、数多くのドールを買い与えていた修被告。事件発生の約1週間前、6月25日に購入した大きなスーツケースも“ドールのため”として娘にねだられたものだという。
「ケースに入ってないむきだしのドールをまとめて入れるのにスーツケースがいいんじゃないかと、買いたいと申し出がありました」
そして7月1日夜、瑠奈被告は、まさにこのスーツケースを持って被害男性に会いに行ったのだった──。