NHKのラジオ国際放送で中国人外部スタッフの男性が「尖閣は中国の領土だ」「南京大虐殺を忘れるな」などと発言した“バイトテロ”事件や、靖国神社への落書き・放尿事件など、日本国内でも中国人による「反日事件」が相次いでいる。
問題は靖国神社での落書きやバイトテロだけではない。中国事情に詳しいライターの西谷格氏が語る。
「靖国神社では2019年、拝殿に吊された幕に向かって墨汁をまき散らした中国籍の男性が逮捕されているが、逮捕後に『靖国神社への抗議が目的で、憲法が保障する表現行為だ』と主張していた。
敷地内に侵入し、神門近くの石畳で『南京事件』に抗議する内容の横断幕を掲げたり、段ボールに火を付けるなどして、中国人の男女2人が逮捕されたこともあった。大々的に取り上げられることは少ないですが、各地で起きています」
福島第一原発の処理水放出を巡っては、9月20日に日本産水産物の輸入の「段階的再開」に向けて調整に入ることが発表されたが、放出直後の中国側の反発は大きかった。
福島県内のラーメン店「麺処若武者」本店の佐藤武史店長が振り返る。
「報道が流れた直後から、中国の国番号『86』から始まる電話が鳴り続け、出ると中国語と思われる言葉でまくしたてられる。あまりにも電話が止まらないので電話線を抜く対応をしたほどです。
本店だけで800件ほど、系列店舗を合わせると1000件ほどの電話があった。ウチはホームページなどで海外向けにも発信していたので、目についたのかもしれない」