史上最多の9人が出馬した自民党総裁選を勝ち抜いた石破茂氏は、どんなかじ取りを見せるのか。課題山積の日本の行く末の鍵を握るのは、石破氏のことを誰よりもよく知っている「3人の女性たち」かもしれない。
2008年に初めて総裁選に出馬してから苦節16年──5度目の挑戦で自民党総裁の座を勝ち取り、第102代総理大臣となった石破茂氏(67才)。それは、長く苦楽を共にした石破氏の妻である佳子夫人にとっても「5度目の正直」だった。
この先、佳子夫人にはファーストレディーとしての覚悟が求められる。近年は奔放な言動で世を賑わせ、「森友学園問題」の発端にもなった安倍晋三元首相の妻・昭恵さんが悪目立ちしていたが、佳子夫人は“アッキー流”とはならないようだ。石破氏が3度目の総裁選に挑んだ2018年9月、本誌『女性セブン』のインタビューに、佳子夫人は次のように語っていた。
「“政治家の家内”は、何か行動すればその分だけ責任やリスクを伴うものです。ファーストレディーとなれば、さらに責任の重いお役目だと思います」
政治には口を出さない佳子夫人だが、夫の「見え方」には人一倍気を配っている。
「石破さんは見た目が怖いのがマイナスで、佳子夫人が“目つきに気をつけて”と注意したことがあったそうです。服装にも気を使い“ネクタイは青系が似合う”とアドバイスしたこともあった」(政治ジャーナリスト)
競争の激しい政界でのし上がった石破氏でも、妻の助言には素直に従うようだ。
「会合が2つ3つと重なると、どうしても食事の量が増えます。セーブできればいいのですが、石破さんの場合忍びない気持ちからきれいに平らげてしまう。体を壊すことにも繋がりますから、佳子夫人は食べすぎを口酸っぱく注意していますよ」(後援会関係者)
さらに支えになっているのが、佳子夫人との間に生まれた2人の娘だ。
「共に都内の偏差値70は下らない有名私立高校、私立大学を卒業後、それぞれインフラ企業と、研究機関に就職したといいます。石破家では“人の役に立つ仕事を選びなさい”というのが教育方針だったそうです。
娘さんたちが幼い頃には、海までドライブに行くこともあった。父と娘の関係には難しいものがありますが、決して“パパ嫌い”になることなく、成人してから石破さんの晩酌におつきあいして、じっくり話をすることもあるようです」(別の後援会関係者)
石破氏の“見た目問題”には娘たちも敏感なようだ。
「佳子夫人が支援者からのアドバイスを基に、眉毛用のはさみと眉ペンを贈ったことがあった。そのときには、娘さんが眉のカットや手入れをしたそうです」(前出・別の後援会関係者)
妻はもちろん、娘たちもまた石破氏の大事な“ブレーン”だ。
「若い世代の女性がどのような感性をしているのかを、娘さんたちやその周囲の人の話を聞いて勉強しているそうです。娘さんたちは政治に深い関心があるわけではないからこそ、“普通の人”の意見を聞くことができて貴重だと、石破さんは真剣に耳を傾けています」(前出・別の後援会関係者)
「家庭内野党」を名乗った昭恵夫人とは違い、佳子夫人と2人の娘は寄り添うタイプ。3人の女性に導かれ、“石破日本”が出発する。
※女性セブン2024年10月17日号