「再開」と言った瞬間に空気が変わる
「旧ジャニーズ事務所の解体を受けて、嵐のメンバー5人の中で真っ先に独立を決めたのは二宮さんでした。新会社とのエージェント契約、マネジメント契約、他事務所への移籍という選択肢もある中で、二宮さんが完全な独立という決断を下した背景には、各テレビ局が旧ジャニーズ事務所のタレントの起用を見合わせていたことだけではなく、家族への影響や、お子さんたちの受験のことがあったといわれています」(芸能リポーター)
2023年10月に二宮は個人事務所を設立し、その理由を《一つひとつの仕事に向き合い、自分の人生を歩んでいく後悔しないための決断》と語った。一方で、2021年以降、活動休止中の嵐への思いは消えていない。昨年の独立時、ファンクラブのサイトでは、メンバーの“再集結”にも言及した。
《嵐がなくなるんじゃないかとか不安に思われる方もいらっしゃるかとは思いますけど、僕は明日からも嵐です。これはこの先ずっと僕は嵐がある以上、嵐なのでそれは安心していただきたい。また嵐が再開をする、活動をするというときはもちろんメンバーとして活動を一緒にやっていきます》
今年1月のスポーツ紙のインタビューでも、活動休止後にメンバーが集まって話し合っていることを明かしている。
「5人で会っているときも、活動再開という具体的なワードは、誰も口に出さなかったといいます。誰かが『再開』と言った瞬間に、空気が変わることは、皆がわかっている。だからこそ、メンバー全員が再集結にリアリティーを持っているというのが、二宮さんの考えです」(前出・芸能リポーター)
ファンが望むのは、この11月3日にデビュー25周年を迎える節目の活動再開である。その兆しが見えたのが9月15日。
「その日は、嵐の結成25周年の記念日でした。特設サイト『MY BEST ARASHI』の開設や、過去のライブ映像を映画館で上映するなど6つの企画が発表されたのです。
活動休止から3年以上、ほとんど動きがなかった嵐のサプライズに多くのファンが歓喜しました。もっとも、注目されたグループとしての活動再開については一切触れられず、再集結のハードルの高さを感じさせられたこともまた事実。これまで饒舌に嵐のことを語ってきた二宮さんが、記念日当日の『X』では特に何もコメントしていなかったことも気にかかりました」(前出・芸能リポーター)
再集結となればトップアイドルの5人だけに、それぞれのメンバーにも覚悟が必要だ。ネックとなったのは、やはりというべきか、2020年末から嵐の活動休止と同時に、一切の芸能活動をストップしている大野智(43才)の存在だった。
「25周年に向けては、松本潤さん(41才)を中心に、さまざまな構想があったそうです。インターネット上の仮想空間を用いたファンとの交流の場や、音楽ゲームなど、うまくいけば25周年のタイミングで実現する可能性がありました。もちろんファンが望む、ライブの計画も。ただ、『すぐには無理』と判断され、どれもが頓挫、中断している状況です。
大野さんの復帰が絶対条件なのですが、その見通しが立たないためです。5人揃わないと嵐ではないですからね」(前出・芸能リポーター)
テレビや映画で活躍する二宮。松本はNHK大河ドラマの主演を務め、現在は舞台にも挑戦している。志村けんさんから譲り受けたゴルフクラブをきっかけに、ゴルフメーカーのアンバサダー就任が発表されたばかりの相葉雅紀(41才)、そしてキャスターとして報道番組を切り盛りする櫻井翔(42才)と、それぞれのステージで活躍を続ける4人。彼らと大野の現状は、あまりにも違いすぎる。
(後編へ続く)
※女性セブン2024年10月17日号