「大城は今年9月に国内FA権を取得している。大城は打てる捕手として原監督に買われ、2023年シーズンに125試合で先発マスクをかぶった。ところが、阿部監督はキャッチャーで岸田行倫(28)、小林誠司(35)、大城を併用。小林を菅野の専属で使い、あとは72試合で先発マスクとなった岸田を中心に起用した。大城は戸郷を中心にマスクをかぶったが34試合で、小林の36試合より少なかった。
強肩の大城は捕手というポジションにこだわっているが、捕手出身の阿部監督は大城を正捕手としては見ていない。サードの坂本勇人(35)が欠場した時に岡本和真(28)の代役としてファーストを守らせるための補充要員の位置づけ。今年のFA市場は中日の木下拓也(32)、ソフトバンクの甲斐拓也(31)、阪神の坂本誠志郎(30)と捕手が大きく動く可能性があるため、正捕手を目指して大城がFA宣言する可能性も少なくない。そうなれば東海大出身者がまたひとり欠けることになる」
阿部監督の母校・中央大は重用されるか
2023年のドラフト1位は阿部監督の母校・中央大学出身の西舘勇陽(22)だった。コーチ陣では外野守備兼走塁コーチの亀井善行が中央大OBだ。中央大派閥が幅を利かすのだろうか。別のスポーツ紙デスクが言う。
「阿部監督が就任するタイミングで中央大出身の鍬原拓也(2017年ドラフト1位=28)と鍵谷陽平(34)を戦力外にしている。阿部監督の頭の中には学閥などないのではないか。もし今年も原監督だったらDeNAを戦力外となった2008年巨人のドラフト1位で東海大相模出身の大田泰示(34)の獲得に動いていたともいわれていますが……」