8月を最後にSNSも更新されていない(ジャングルポケット斉藤のXアカウントより)

8月を最後に斉藤のSNSは更新されていない(ジャングルポケット斉藤のXアカウントより)

 記事には脳科学者の塩田久嗣さんのコメントも載っていた。このタイプは「理性のコントロールがきかず、感情のままに行動する」という。倫理的、道徳的にダメだとわかっていても、理性より感情が勝り、後先考えずに進んでいってしまう可能性があるらしい。やめるには、相当な強い意志を持たないといけないという。だが立ち止まることはできたはずだ。衝動や感情のままに行動し、書類送検される事態を引き起こしてしまった斉藤に、やめようという強い意志はなかったのだろうか。

 著名人や芸能人による性加害や性犯罪の事件が報じられるたびに、有名人、芸能人だから大丈夫、相手は嫌がっていないという免罪符的な思考が彼らに中にあったように感じられる。一時期ネット上で飛び交った「上級国民」的な思考に似た、不祥事を起こしてももみ消せる、表沙汰にはならない、有名税を払っているのだから自分は捕まらないというような思考パターンである。だが彼らは裏切られたファンや関係者の気持ちや感情を軽く考えている。

 人間には互いの協力的な集団関係の中で裏切り行為があった場合、裏切り者を探し出す「裏切り者検知」という認知的能力があるといわれる。裏切られたとわかればこの認知が発動され、裏切り者に注目が集まり、様々な情報収集や追及が行われ、不快感や嫌悪感を抱いた者たちによって批判が飛び交うことになる。ネット社会の今ではこの検知がすさまじいスピードで進み、問題がどのように解決されるのか意見する者、見守る者、監視する者らがいる。それは裏切った者を社会的に淘汰する圧力にもなるだろう。

 このような事件で誤情報によって過剰に当事者を追い詰めたり、自分勝手な憶測で制裁を加えようとするような間違った検知が行われないことを願っている。

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