散歩やストレッチが日課だという

『暴れ豪右衛門』で映画デビュー

 ドラマも映画も舞台も、どれも面白いし、こだわらずに出演してきました。あえていえば、正式デビューが東宝映画の『暴れ豪右衛門』だったから、根底には映画があるのかもしれません。
俳優の色としては、高廣兄貴は実直、正和兄貴はニヒルなんて言われますが、僕はどうなんでしょうか。真面目でカタい役が多かったかもしれません。実は、僕はそれがつらかった。素顔の僕は真面目ではありますが、人を笑わせるのが好きだったりもして、そんなに堅苦しい人間ではなく、気難しくもないもんですから。

 その点、僕のひょうきんな部分を引き出して、長く演じさせてもらったのが、山村美紗サスペンス『狩矢父娘シリーズ』(テレビ朝日系)ですね。演じていて、楽しかったですよ。藤谷美紀ちゃんが主演で、僕は彼女のお父さん役。娘に、原田龍二君が演じる恋人と「いつ結婚するんだ」とやきもきする、というのがお決まりのパターンで、2000年から2020年まで続きました。ところが、なぜか突然打ち切りに。結局、娘が恋人と結婚するかどうかは描かれず終いでした。

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