『news zero』(日本テレビ系)のメインキャスターを卒業してから半年、今度はあっという間に“土日ゴールデンの顔”に。フリーアナウンサー有働由美子(55才)に改めて注目が集まっている。今、有働アナが求められる理由とは? コラムニストでテレビ解説者の木村隆志さんが解説する。
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6日夜、新番組『有働Times』(テレビ朝日系)がスタートしました。
有働由美子さんがメインキャスターを務める報道・情報系の番組であり、初回からコメンテーターの玉川徹さんと舌戦を展開し、「ナスD」こと友寄隆英さんとアメリカロケに挑むなどの生き生きとした姿を披露。業界内では、「報道・情報番組はメインキャスターのイメージと人気が視聴率を左右する」のが定説であり、小木逸平アナや渡辺瑠海アナら自局アナウンサーで固めた『サンデーステーション』を終了させて有働さんを迎えたところに期待の大きさがうかがえます。
さらに驚くべきは、有働さんは今春に土曜ゴールデンタイムの新番組『with MUSIC』の単独MCに就任したばかりであること。国内外からさまざまな年齢層のアーティストを迎える音楽番組もまた「MCの人選が視聴率を左右する」と言われ、ここでも有働さんに対する期待の大きさがうかがえます。
『有働Times』が冠番組であることも含め、これで有働さんは一躍「土日ゴールデンの顔になった」と言っていいのではないでしょうか。有働さんの何がテレビマンたちの心をつかんでいるのか。各局の現場などで聞いた声などをベースにその強みを掘り下げていきます。
あえて『Mr.サンデー』とバッティング
有働さんは今年の3月まで5年半にわたって『news zero』(日本テレビ系)のメインキャスターを務めていました。それが終わってすぐの春と秋に土日ゴールデンの仕事が決まったわけですから、各局のテレビマンたちにとって「スケジュールが空いたらすぐにオファーしたい」という存在なのでしょう。
休日である土曜・日曜のゴールデンタイムと言えば、最も幅広い視聴者層が集まる時間帯。そこでMCを務めること、しかも冠番組であることに、有働さんに対する評価の高さがうかがえます。
しかも『with MUSIC』は日本テレビが34年ぶりに手がけるゴールデンタイムの音楽番組。「既存の『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)や『CDTV ライブ!ライブ!』(TBS系)に負けない最適なMCとして有働さんが選ばれた」という感があります。
一方、『有働Times』と同じ日曜夜の情報番組と言えば、放送15年目に入った宮根誠司さんの『Mr.サンデー』(フジテレビ系)がありますが、こちらは22時のスタート。『有働Times』は22時15分までの放送であり、9月まで放送されていた『サンデーステーション』は22時までの放送でしたから、あえて15分長くして『Mr.サンデー』とバッティングさせた形になります。この点からも「有働さんなら勝負できる」という高い評価がわかるでしょう。
では、具体的に何がテレビマンの高評価につながっているのか。