「天皇皇后両陛下がおそろいで佐賀県に来られるのは即位後初めてで、実に22年ぶりだったそうです。お元気そうな雅子さまのお姿を拝見できたことがとてもうれしく、感慨深かったです」(地元住民)
10月6日夕方、佐賀県から帰京される両陛下を一目見ようと多くの人が佐賀空港に集まった。雅子さまはお見送りの声に応えるように、何度も振り返り手を振られていた。
両陛下は国民スポーツ大会の開会式出席や地方事情視察のため、10月5日から6日の日程で佐賀県に滞在された。警察のまとめでは、両陛下を歓迎しようと沿道に集まった人数は両日で約4万7000人にのぼるといい、両陛下フィーバーが巻き起こったといえる2日間だった。
現地での歓待を受け、すべての日程を笑顔で終えられた雅子さまだが、出発前にはそのご体調を不安視する向きもあったという。雅子さまはいまだご快復の途上にあり、負担の大きい泊まりがけの地方公務を心配する声が宮内庁内では根強い。今回のご日程でも、入念に配慮された「雅子さまシフト」が見受けられたという。
「2日目の6日はかなり緩やかなご日程でした。視察された場所の数はそれほど多くなく、移動距離も比較的短め。また、視察の前後にこまめに休憩を挟まれていたのが印象的でした。午後だけで計4回もの休憩を挟むという珍しいスケジュールは、直近のご様子を勘案したうえでの判断でしょう(宮内庁関係者)