コロッケとフジテレビ…一体何があったのか
コロッケと石橋は下積み時代、お笑いオーディション番組『お笑いスター誕生!!』(日本テレビ系)で互いにしのぎを削った仲。昔からの絆で実現した共演だったようだ。しかし、ものまね芸人の先駆者であるコロッケが30年以上もの間、フジテレビから離れていた理由は何だったのだろうか。
人気番組『ものまね王座決定戦』(フジテレビ系)で脚光を浴びたコロッケは、清水アキラ、ビジーフォー(グッチ裕三・モト冬樹)、栗田貫一らと合わせて“ものまね四天王”と呼ばれ、一世を風靡した。
しかし1992年3月、32歳のときにコロッケは突然、同番組を降板。“ものまね四天王”は事実上消滅し、フジテレビのものまね番組からも姿を消した。当時を知る芸能プロ関係者が語る。
「コロッケさんは“2年間は他のものまね番組に出ません”と、ケジメをつけてフジを出ていきました。“ものまね四天王”の生みの親だった番組幹部とコロッケさんが、方向性の違いから衝突したのが、原因の1つだったそうです。のちのインタビューで彼は “『ものまね王座決定戦』は、ネタの時間が1分。やりたいことがたくさんあって、どうしても2~3分かかる。長いものだと5分。そこを自分だけ『数分ください』というのは受け入れられなかった”と明かしています」
所属事務所からの独立も重なり、それまで真っ黒だったスケジュール表が降板後の2年間、真っ白になったというコロッケ。その後、1994年から始まった日本テレビ系の『ものまねバトル大賞』に新天地を求め、コロッケは復活を遂げた。
決裂から32年、石橋の仲介で実現した雪解け出演だった。