国内
2024衆院選 自公惨敗、政界再編へ

【自公過半数割れの衝撃】高市支持派が仕掛ける石破首相退陣要求のタイミング 11月臨時国会での野党不信任案提出に呼応の可能性も

高市早苗氏を支持する反石破勢力は倒閣をいつ仕掛けるか(写真/共同通信社)

高市早苗氏を支持する反石破勢力は倒閣をいつ仕掛けるか(写真/共同通信社)

 国民の怒りがついに爆発した。自公は過半数割れに追い込まれ、現役の大臣や大臣経験者、さらには公明党代表の石井啓一氏まで落選するなど、大物が次々と苦杯をなめる結果となった。だが、政界全体を巻き込む“本当の大嵐”がやってくるのはこれからだ。自民党総裁選で注目を集めた勢いで解散総選挙を乗り切ろうとした石破茂・首相の目論見は大きく外れ、恨みを募らせた反主流派との政争が始まる。発火点と見られるのは高市早苗・前経済安保相だが、それは燎原の火の如く燃え広がり、日本の政界地図は大きく塗り替えられようとしている。【全4回の第1回】

選挙応援で“仲間作り”

 総選挙の終盤、自民党内では“政界秋の陣”をにらんだ全く別の方向の2つの動きが見られた。

 厳しい情勢が伝えられるなか、党執行部は選挙後の政権維持を必死で画策していた。

 10月21日に関西での応援演説で悲痛に支持を訴えた石破茂・首相は、帰京すると自民党本部に菅義偉・副総裁、森山裕・幹事長、小泉進次郎・選対委員長ら党幹部を集めて緊急会議を開いた。

 自民党中枢筋が明かす。

「情勢分析を踏まえ、過半数割れした場合を考えて日本維新の会や国民民主党に連立を打診することが話し合われました」

 連立の枠組みを自民・公明から維新や国民民主などに広げることで、なんとか政権を維持しようという動きだ。

 一方、高市早苗・前経済安保相を支持する反石破勢力は、選挙戦で「高市総理」の誕生を声高に訴えていた。

 高市氏は、裏金問題で自民党非公認や比例との重複立候補を認めないというペナルティを受けた候補と、総裁選での自分の推薦人の選挙区を中心に、積極的に応援に回った。

 そうして応援して回ったうちの1人である三谷英弘氏(神奈川8区)は高市氏とツーショットの街頭演説で「高市早苗総裁を誕生させていく」、高鳥修一氏(新潟5区)も「私を国会に戻していただけたら高市政権をつくる」と訴えたのだ。

 視線は選挙後の“敵は本能寺”に向けられていた。

関連キーワード

関連記事

トピックス

中居の女性トラブルで窮地に追いやられているフジテレビ(右・時事通信フォト)
X子さんフジ退社後に「ひと段落ついた感じかな」…調査報告書から見えた中居正広氏の態度《見舞金の贈与税を心配、メッセージを「見たら削除して」と要請》
NEWSポストセブン
ロコ・ソラーレが関東で初めてファンミーティングを開催(Instagramより)
《新メンバーの名前なし》ロコ・ソラーレ4人、初の関東ファンミーティング開催に自身も参加する代表理事・本橋麻里の「思惑」 チケットは5分で完売
NEWSポストセブン
中居氏による性暴力でフジテレビの企業体質も問われることになった(右・時事通信)
《先輩女性アナ・F氏に同情の声》「名誉回復してあげないと可哀想ではない?」アナウンス室部長として奔走 “一管理職の職責を超える\"心労も
NEWSポストセブン
濱田淑恵容疑者の様々な犯罪が明るみに
【女占い師が逮捕】どうやって信者を支配したのか、明らかになった手口 信者のLINEに起きた異変「いつからか本人とは思えない文面になっていた」
週刊ポスト
中居の女性トラブルで窮地に追いやられているフジテレビ(右・時事通信フォト)
「スイートルームの会」は“業務” 中居正広氏の性暴力を「プライベートの問題」としたフジ幹部を一蹴した“判断基準”とは《ポイントは経費精算、権力格差、A氏の発言…他》
NEWSポストセブン
大手寿司チェーン「くら寿司」で迷惑行為となる画像がXで拡散された(時事通信フォト)
《善悪わからんくなる》「くら寿司」で“避妊具が皿の戻し口に…”の迷惑行為、Xで拡散 くら寿司広報担当は「対応を検討中」
NEWSポストセブン
男性キャディの不倫相手のひとりとして報じられた川崎春花(時事通信フォト)
“トリプルボギー不倫”4週連続欠場の川崎春花、悩ましい復帰タイミング もし「今年全休」でも「3年シード」で来季からツアー復帰可能
NEWSポストセブン
騒動があった焼肉きんぐ(同社HPより)
《食品レーンの横でゲロゲロ…》焼肉きんぐ広報部が回答「テーブルで30分嘔吐し続ける客を移動できなかった事情」と「レーン上の注文品に飛沫が飛んだ可能性への見解」
NEWSポストセブン
佳子さまと愛子さま(時事通信フォト)
「投稿範囲については検討中です」愛子さま、佳子さま人気でフォロワー急拡大“宮内庁のSNS展開”の今後 インスタに続きYouTubeチャンネルも開設、広報予算は10倍増
NEWSポストセブン
中居の女性トラブルで窮地に追いやられているフジテレビ
「スイートルームで約38万円」「すし代で1万5235円」フジテレビ編成幹部の“経費精算”で判明した中居正広氏とX子さんの「業務上の関係」 
NEWSポストセブン
「岡田ゆい」の名義で活動していた女性
《成人向け動画配信で7800万円脱税》40歳女性被告は「夫と離婚してホテル暮らし」…それでも配信業をやめられない理由「事件後も月収600万円」
NEWSポストセブン
現在はニューヨークで生活を送る眞子さん
「サイズ選びにはちょっと違和感が…」小室眞子さん、渡米前後のファッションに大きな変化“ゆったりすぎるコート”を選んだ心変わり
NEWSポストセブン