毎年多くの人が集まる渋谷のハロウィン。昨年に続き、今年も厳戒態勢が敷かれていた。同エリアでは、過去に酒に酔った人による暴行や痴漢などのトラブルで逮捕者が相次いだことから、渋谷区は規制を強化している。
同区は条例を改正し、10月1日の午後6時から翌朝5時の間、路上や公園など公共の場所における飲酒を通年で禁止。ハロウィン当日は各店舗に酒類の販売自粛を要請し、規制エリアも拡大している。パトロール隊がセンター街を中心に練り歩き、声かけを行なっていたのだが、NEWSポストセブン取材班は外国人が路上で飲酒する場面を何度も目撃した——。
昨年と同様、近隣のコンビニの棚にはビニールシートが被せられ、酒類は購入できないようになっていた。一見人々は飲酒している様子もなく、お酒のゴミが散乱していることもないのだが……22時を回ったくらいの時刻になると、缶チューハイなどを片手にセンター街を堂々と歩く外国人の姿が目立ってきた。
「ハロウィンには毎年来ているんだけど、これはぜひ書いて欲しい」と、ゲームキャラクターのコスプレをした日本人男性が語る。
「これだけ警備員がいて、みんな日本語で『右側を歩け』とか『立ち止まるな』って指示を出すけど、誰も英語で言わないんだよね。来てる人の6割は外国人だと思うんだけど、彼らは日本語で叫ばれてもわからないでしょ、と思うんだよね。
この2年でかなり雰囲気は落ち着いたし、純粋な気持ちで来てる外国人がほとんどだから。警備の人も大変だろうけど、そこは改善してほしい」
指示が理解できないのだろうか——チューハイを片手に闊歩する外国人男性3人組に「お酒飲んでますか?」と英語で呼びかけると、こう言って笑うのだった。
「原宿のコンビニで買って、ここまで歩いてきたんだ。長い道のりだったんだから、許してよ」