国内

「後悔はするけれど反省はしない」「今度は捕まらないようにしようしか考えていない」元受刑者が語る刑務所で出会ったヤツら

動画内で投げキッスをする久保田容疑者(本人のものとみられるSNSより)

闇バイトによる強盗事件で逮捕された久保田陸斗容疑者(本人のものとみられるSNSより)

 警察や軍関係、暴力団組織などの内部事情に詳しい人物、通称・ブラックテリア氏が、関係者の証言から得た驚くべき真実を明かすシリーズ。今回は「受刑者は刑務所で更生のために反省するのか」について。

 * * *
「完全ホワイト案件」「違法性なしの高額案件」「即日即金のバイト」などSNSには高額をうたう闇バイトの投稿が次から次へと現れる。今年に入り頻発している緊縛強盗では、闇バイトに応募した実行役が逮捕された。金欲しさに安易に応募し、犯罪者となってしまった彼らは、警察の取り調べで後悔を口にしていると報じられている。

 様々な事案、事件に関係することが多いヤクザたちは、ほとんどが懲役刑の経験者だ。有罪判決を受け刑務所に拘禁された彼らには、刑務作業などを行いながら、二度と同じ過ちを繰り返さないよう更生教育が行われる。しかしヤクザたちは出所後、幾度となく犯罪に加担し逮捕されることを繰り返す。

 ヤクザは反省しないのか?と尋ねると、「ああすればよかったと後悔はするけれど反省はしない。自分が入っていた刑務所で、反省するヤツはいなかった」と暴力団の現役組長はいう。「反省は謝ることではない。本当の反省は自分の言動を振り返って、もう二度と同じ過ちを繰り返さないように改めることだ。そんなヤツはあそこにはいないね。もう二度とやらないと心に決めるヤツなんて、本当に少数だ」と鼻で笑った。3~400人いる受刑者の中で、反省する者は1人いるかどうかだというのだ。

「出所する時には更生しようではなく、あそこにいるヤツらは、今度は捕まらないようにしようしか考えていない。犯罪を繰り返し出たり入ったり、人生のほとんど何十年も刑務所にいっているのもいるんだから、そんなもんだよ」と組長は声を上げて笑った。「ヤクザである俺たちが収容されるような刑務所は、そういうヤツばかりだよ」という。組長がいたのは長期刑の受刑者が入る刑務所だ。

「あそこは毎日が嘘の自慢話との闘いだ」と話す組長は、「まともな人間は1人もいなかった。だいたいみんな犯罪者なんだから。半分近くが泥棒で、後は薬や詐欺、殺人とか。そんな中でみんな、つまんない嘘を自慢して生きているんだから、更生できるわけがない」。

関連キーワード

関連記事

トピックス

女優の広末涼子容疑者が傷害容疑で現行犯逮捕された
【薬物検査どころじゃなかった】広末涼子容疑者「体を丸めて会話拒む」「指示に従わず暴れ…」取り調べ室の中の異様な光景 現在は落ち着き、いよいよ検査可能な状態に
NEWSポストセブン
運転中の広末涼子容疑者(2023年12月撮影)
《広末涼子の男性同乗者》事故を起こしたジープは“自称マネージャー”のクルマだった「独立直後から彼女を支える関係」
NEWSポストセブン
女優の広末涼子容疑者が傷害容疑で現行犯逮捕された
《病院の中をウロウロ…挙動不審》広末涼子容疑者、逮捕前に「薬コンプリート!」「あーー逃げたい」など体調不良を吐露していた苦悩…看護師の左足を蹴る
NEWSポストセブン
北極域研究船の命名・進水式に出席した愛子さま(時事通信フォト)
「本番前のリハーサルで斧を手にして“重いですね”」愛子さまご公務の入念な下準備と器用な手さばき
NEWSポストセブン
広末涼子容疑者(写真は2023年12月)と事故現場
《広末涼子が逮捕》「グシャグシャの黒いジープが…」トラック追突事故の目撃者が証言した「緊迫の事故現場」、事故直後の不審な動き“立ったり座ったりはみ出しそうになったり”
NEWSポストセブン
運転席に座る広末涼子容疑者(2023年12月撮影)
【広末涼子容疑者が追突事故】「フワーッと交差点に入る」関係者が語った“危なっかしい運転”《15年前にも「追突」の事故歴》
NEWSポストセブン
自宅で亡くなっているのが見つかった中山美穂さん
《中山美穂さん死後4カ月》辻仁成が元妻の誕生日に投稿していた「38文字」の想い…最後の“ワイルド恋人”が今も背負う「彼女の名前」
NEWSポストセブン
山口組分裂抗争が終結に向けて大きく動いた。写真は「山口組新報」最新号に掲載された司忍組長
「うっすら笑みを浮かべる司忍組長」山口組分裂抗争“終結宣言”の前に…六代目山口組が機関紙「創立110周年」をお祝いで大幅リニューアル「歴代組長をカラー写真に」「金ピカ装丁」の“狙い”
NEWSポストセブン
中居正広氏と報告書に記載のあったホテルの「間取り」
中居正広氏と「タレントU」が女性アナらと4人で過ごした“38万円スイートルーム”は「男女2人きりになりやすいチョイス」
NEWSポストセブン
Tarou「中学校行かない宣言」に関する親の思いとは(本人Xより)
《小学生ゲーム実況YouTuberの「中学校通わない宣言」》両親が明かす“子育ての方針”「配信やゲームで得られる失敗経験が重要」稼いだお金は「個人会社で運営」
NEWSポストセブン
約6年ぶりに開催された宮中晩餐会に参加された愛子さま(時事通信)
《ティアラ着用せず》愛子さま、初めての宮中晩餐会を海外一部メディアが「物足りない初舞台」と指摘した理由
NEWSポストセブン
大谷翔平(時事通信)と妊娠中の真美子さん(大谷のInstagramより)
《妊娠中の真美子さんがスイートルーム室内で観戦》大谷翔平、特別な日に「奇跡のサヨナラHR」で感情爆発 妻のために用意していた「特別契約」の内容
NEWSポストセブン