「リーダー、それでいいよね?」
もともと、グループの再始動に誰よりも前向きだったのは相葉だったという。
「2017年頃に活動休止の話し合いが行われたとき『椅子から転げ落ちる』ほど驚いたのが相葉さんでした。彼にとって解散はもってのほか。活動休止にも最後まで反対したそうで、ことあるごとに『これからも世界で嵐を巻き起こす』と宣言し続けています」(芸能リポーター)
今年6月、MCを務める『相葉◎×部』(フジテレビ系)では約3年半ぶりに本格的なダンスを披露。 言葉にこそしないものの、いつでもステージに立つ準備があることを示していた。
二宮も今年1月、スポーツ報知のインタビューで「嵐が動く時には、さすがにいないといけない。4人でやるのは違うと思うし、私も本意ではない。やれることがあるなら、やらせていただきたいと伝えさせていただいて」と語った。
「松本さんと櫻井さんにも当然、異存はない。5人での話し合いの中で、中心になって物事を決めるのもその2人ですが、最後に必ず“リーダー、それでいいよね?”と大野さんの意思を確認する。それが昔から嵐の暗黙のルールなんです」(別の芸能関係者)
25周年イヤーの期間内に、5人でステージに立つ方針はほぼ固まっているという。俄然、注目されるのは大晦日の『NHK紅白歌合戦』への出場だ。10月16日、NHKが定例会見で、STARTO ENTERTAINMENT所属タレントの番組起用を再開することを発表し、Snow ManやSixTONESと共に嵐の4年ぶりの出場に期待が集まった。
「2020年末に無観客で開催された紅白で、5人はライブ会場からの中継で『カイト』をはじめ『嵐×紅白 2020スペシャルメドレー』を披露しました。ステージで『またね』と再会を約束し、一旦の活動を終えた彼らが再始動するのにこれほどふさわしいステージはない。NHK側も、2022年の紅白に櫻井さんをスペシャルナビゲーターに起用し、2023年は大河ドラマ『どうする家康』で主演を務めた松本さんを審査員に起用するなど、嵐に秋波を送ってきました」(前出・芸能リポーター)
実現すれば大きなサプライズとなるが、旧ジャニーズ事務所の解体による権利関係の引継ぎなどが完了していないことから、今年の紅白には間に合わないとの指摘も。
「早ければ来春にもライブを行い、来年の紅白で有終の美を飾るのが既定路線。いずれにしても大野さんが活動再開を決意したのなら、ファンの期待に応えるために5人が揃ってステージに立つ可能性は充分にあるでしょうね」(前出・芸能リポーター)
2020年末の紅白で、大野は「大事な人を突然、失ってぼう然としたメンバーもいました」と、コロナ禍で志村けんさん(享年70)が亡くなってショックを受けていた相葉を気遣い、こう続けた。
「そんなぼくらのそばで、消えずにいてくれたものがありました。たくさんの熱い声援と、希望を語り続ける歌でした。『嵐』、奇跡のような場所です」
5人が再び奇跡を起こす日はそう遠くないはずだ。
(前編から読む)
※女性セブン2024年11月14日号