国内
“紀州のドン・ファン”公判シリーズ

「炙りで使うか?」元妻・須藤早貴被告が語った覚醒剤入手の一部始終 “紀州のドン・ファン”が「あれはニセモンや。もうお前には頼まん」と言い放ったと主張【裁判員裁判】

殺人と覚醒剤取締法違反の罪に問われた須藤早貴被告の高校時代

殺人と覚醒剤取締法違反の罪に問われた須藤早貴被告の高校時代

『紀州のドン・ファン』と呼ばれた会社経営者・野崎幸助さん(当時77)が2018年に自宅で死亡していた事件。死因は急性覚醒剤中毒とされており、殺人罪に問われている元妻・須藤早貴被告(28)への被告人質問が11月8日から和歌山地裁で始まっている。検察側は須藤被告が密売サイトを通じて致死量の覚醒剤を購入していたことを指摘していたが、被告は今回、「社長(野崎さん)に頼まれて覚醒剤を購入した」と驚きの新証言をしたのだった。【前後編の後編。前編から読む

 2018年2月に結婚した2人。須藤被告は野崎さんに「性行為はしない」と約束し、「触ってくれ」と頼まれてもゴム手袋をつけて触るほどだったと主張している。

〈昼食後か夕食後、添い寝を求められていた。毎日ではないが、何回かあった。『触ってほしい』と求められていた。触っても、たちませんでしたが〉(須藤被告の証言、以下〈〉内は同じ)

 そんな中で、野崎さんに覚醒剤購入を求められたと言うのだ。

〈4月に入ってからも何回かあった。そんな中で社長(野崎さんのこと)が『ダメだから覚醒剤を買ってきてくれませんか?』と言ってきました。冗談だと思っていた。『お金をくれるならいい』と言ったら、バッグから20万円を出した〉

 野崎さんから20万円を受け取った直後は、〈買ったことがないので分からず放置していた〉というが、その後「アレ、どう?」と催促され、インターネット上で「薬物 裏掲示板」で検索したという。そして4月7日、「裏2ちゃんねる」という掲示板に載っていた携帯番号に電話をかけ、購入の手続きを進めたと主張した。全国紙司法担当記者が解説する。

「検察側はこれまで、須藤被告からの電話を受け取った売人Aと、現地で覚醒剤の受け渡しを行なった売人Bの2人に証人尋問をしている。A・Bの証言は中身が“氷砂糖”か、“本物の覚醒剤”かどうかで食い違っているが、受け渡しを行なった経緯や時刻はほとんど一致しています」

 売人Aと電話でやり取りをした須藤被告は、覚醒剤1gを10万円で購入することになったと主張。その日4月7日の24時過ぎ、野崎さんの自宅から歩いて5分くらいの路上で、売人Bと取引を行なった。

関連キーワード

関連記事

トピックス

悠仁さまが大学内で撮影された写真や動画が“中国版インスタ”に多数投稿されている事態に(撮影/JMPA)
筑波大学に進学された悠仁さま、構内で撮影された写真や動画が“中国版インスタ”に多数投稿「皇室制度の根幹を揺るがす事態に発展しかねない」の指摘も
女性セブン
奈良公園と観光客が戯れる様子を投稿したショート動画が物議に(TikTokより、現在は削除ずみ)
《シカに目がいかない》奈良公園で女性観光客がしゃがむ姿などをアップ…投稿内容に物議「露出系とは違う」「無断公開では」
NEWSポストセブン
ショーンK氏が千葉県君津市で講演会を開くという(かずさFM公式サイトより)
《ショーンKの現在を直撃》フード付きパーカー姿で向かった雑居ビルには「日焼けサロン」「占い」…本人は「私は愛する人間たちと幸せに生きているだけなんです」
NEWSポストセブン
気になる「継投策」(時事通信フォト)
阪神・藤川球児監督に浮上した“継投ベタ”問題 「守護神出身ゆえの焦り」「“炎の10連投”の成功体験」の弊害を指摘するOBも
週刊ポスト
長女が誕生した大谷と真美子さん(アフロ)
《大谷翔平に長女が誕生》真美子さん「出産目前」に1人で訪れた場所 「ゆったり服」で大谷の白ポルシェに乗って
NEWSポストセブン
3月末でNHKを退社し、フリーとなった中川安奈アナ(インスタグラムより)
《“元カレ写真並べる”が注目》元NHK中川安奈アナ、“送別会なし”に「NHK冷たい」の声も それでもNHKの判断が「賢明」と言えるテレビ業界のリスク事情
NEWSポストセブン
九谷焼の窯元「錦山窯」を訪ねられた佳子さま(2025年4月、石川県・小松市。撮影/JMPA)
佳子さまが被災地訪問で見せられた“紀子さま風スーツ”の着こなし 「襟なし×スカート」の淡色セットアップ 
NEWSポストセブン
第一子出産に向け準備を進める真美子さん
【ベビー誕生の大谷翔平・真美子さんに大きな試練】出産後のドジャースは遠征だらけ「真美子さんが孤独を感じ、すれ違いになる懸念」指摘する声
女性セブン
『続・続・最後から二番目の恋』でW主演を務める中井貴一と小泉今日子
なぜ11年ぶり続編『続・続・最後から二番目の恋』は好発進できたのか 小泉今日子と中井貴一、月9ドラマ30年ぶりW主演の“因縁と信頼” 
NEWSポストセブン
公然わいせつで摘発された大阪のストリップ「東洋ショー劇場」が営業再開(右・Instagramより)
《大阪万博・浄化作戦の裏で…》摘発されたストリップ「天満東洋ショー劇場」が“はいてないように見えるパンツ”で対策 地元は「ストリップは芸術。『劇場を守る会』結成」
NEWSポストセブン
同僚に薬物を持ったとして元琉球放送アナウンサーの大坪彩織被告が逮捕された(時事通信フォト/HPより(現在は削除済み)
同僚アナに薬を盛った沖縄の大坪彩織元アナ(24)の“執念深い犯行” 地元メディア関係者が「“ちむひじるぅ(冷たい)”なん じゃないか」と呟いたワケ《傷害罪で起訴》
NEWSポストセブン
中村七之助の熱愛が発覚
《結婚願望ナシの中村七之助がゴールイン》ナンバーワン元芸妓との入籍を決断した背景に“実母の終活”
NEWSポストセブン