「幼いファウジアさんは連れ去られた後、4日間も何も食べられなかったそうです。やっとISの戦闘員から食事を与えられて、味に違和感を覚えつつも、なにしろ飢えていたので、調理された肉を食べたそうです。
しかし、食後に体調が悪くなってしまいました。そこで戦闘員から『あの肉は、赤ん坊の肉だ。これが、お前たちの食べた子どもだ』と首を切られた子どもの写真を見せられたと明かしています。ファウジアさんと一緒に食事をした女性たちは、自分がなぜ赤ん坊と引き離されたかを悟って、泣き崩れたといいます」(国際ジャーナリスト、以下同)
地獄はまだ続く。奴隷となったファウジアさんは、2015年、シリアへと連行された。数百人の囚人とともに、劣悪な環境で監禁されたという。
「ずっと暗闇の中に閉じ込められ、男たちがやってきては、気に入った女性を連れて行ったといいます。ファウジアさんはISの戦闘員らに5回も売買され、まだ幼い彼女に薬を飲ませて、眠っている間に性暴力を加えた男もいたそうです。性被害のなかで、ファウジアさんは15歳という若さでふたりの子どもを出産することになったと語っています」