「初めて会った日にもきいた」
検察側はこれまでの証人尋問を通じて、野崎さんが過去に覚醒剤を嫌悪していたことなどを指摘し、野崎さんが覚醒剤購入を依頼することは考えづらいと主張している。一方で須藤被告は、覚醒剤の話を〈聞いたことがある〉と証言した。
「須藤被告は、『社長と初めて会った日にも、紹介人と一緒に机にいる場で、前に付き合っていた女性の話をしてて、そこでも(前の女性が)使ってるって聞きました』と主張。一方、野崎さんが覚醒剤やその他の薬物を使っているところを見たことがあるかという質問には『ないです』とした」(前出・裁判を傍聴したライター)
犯行を示す直接的な証拠がなく、検察側と弁護側の主張が真っ向から対立する今回の被告人質問。裁判官や裁判員はどう判断するのか——3度目の被告人質問は11月15日に予定されている。
(了。前編から読む)