「周辺環境」に配慮した計画に見直し
──区民からの不安の声を受けて、東急不動産や清水建設に提案・指導などは行っているのか?
「都市計画に係る意見交換会等でいただいたご意見等については、十分な対策をとるよう申し入れを行っており、市街地再開発準備組合側も真摯に受け止め、再開発棟高さの約9m低減、外形コンパクト化、配置変更など周辺環境へ配慮した建築計画に見直されております」
──区道の廃道を止めようと区民たちが提起した訴訟に、どのように取り組んでいく方針か?
「訴訟については、適切に対応していきます」
なお、東急不動産と清水建設からは以下のような回答だった。
「渋谷区役所周辺の再開発事業に関しまして当社からお答えすることはございません」(東急不動産)
「弊社は本件につきましてお答えする立場にはございません」(清水建設)
区道廃道の差止めを求める訴訟の第1回口頭弁論は、2025年1月17日より予定されている。もつれにもつれる再開発事業の行方は──。
(了。前編から読む)