照ノ富士が登場する「タイミング」が変わった
では、今回発売された2025年のカレンダーはどうか。
・1月 照ノ富士、琴櫻、豊昇龍、大の里(横綱と3大関)
・2月 照ノ富士(横綱土俵入りの写真)
・3月 照ノ富士と琴櫻
・4月 琴櫻、豊昇龍、大の里の3大関
・5月 豊昇龍と大の里
・6月 平戸海、霧島、阿炎、大栄翔(今年9月場所の三役)
・7月 阿炎と霧島
・8月 平戸海と大栄翔
9月、10月、11月は幕内力士、12月は十両力士の化粧まわし姿という構成になっている。スポーツ紙デスクが言う。
「貴景勝が9月場所中に引退し、大の里が9月場所後に大関に昇進したことが反映されているので、今のところそんなにおかしいことにはなっていない。貴景勝の引退が1場所、後ろにズレていたら、カレンダーに残ってしまっていた。同様に大の里の大関昇進が1場所遅ければ、大関としての扱いになるのは琴櫻と豊昇龍の2人となっていたはず。
そうした事態は避けられたものの、来年1月の初場所でいきなり照ノ富士の引退、あるいは大の里の横綱昇進が決まれば、かなりちぐはぐなカレンダーになる。今年は1月、2月、8月に登場していた照ノ富士が、来年は1月、2月、3月と1年のうちの序盤に登場しているあたりに、カレンダー制作担当の苦労が滲み出ています」
横綱や大関が突然誕生したり、平幕優勝が出たりするのがガチンコ全盛時代。カレンダーがちぐはぐになるほど、大相撲が面白いということなのかもしれない。