1年の納めの場所となる九州場所は、新大関・大の里の横綱への足掛かりとできるかに注目が集まっている。ひとり横綱・照ノ富士がひざの故障などで休場が目立つなか、期待は膨らむばかりだ。そうしたなか、相撲協会の公式グッズにも、異変が見えるようだ。
注目の大の里は前半戦で2敗を喫したが、ここから持ち直せるか、ファンは熱い視線を注いでいる。横綱昇進の内規には「大関で2場所連続優勝もしくは準ずる成績」とあり、九州場所で優勝すれば来年1月の初場所が「綱取り」となる。
9月の秋場所終了時点で、大の里は56勝で年間最多勝争いのトップ。2位の琴櫻に4差をつけていた。新入幕の年に年間最多勝を獲得すれば、昭和の大横綱・大鵬以来2人目の快挙となる。しかも今場所11勝以上をあげれば、大鵬の新入幕での記録を抜く。大鵬の記録を抜いての優勝となれば、待望の日本出身横綱へのリーチがかかることになる。
一方、ひとり横綱の照ノ富士は今場所も休場。秋場所に続いて2場所連続22回目となり、横綱在位20場所で12回目の休場だ。当然、来年1月の初場所は進退がかかることになる。2025年の角界の勢力図は、大きく塗り替わる可能性があるのだ。