大相撲九州場所の向正面の溜席で観戦する姿が3日連続でNHKのテレビ中継に映り、SNSで「93歳には全然見えない」「本当に好きなんだね」といった投稿が相次ぎ、ネットニュースにも多数取り上げられた喜劇役者の大村崑氏。10日目には控え行司の左隣で観戦し、大栄翔に寄り切りで敗れた大の里が勢い余って大村氏のところまで飛ばされると、身をかわして逃がれていた。
7月の名古屋場所でも西の花道に近い溜席の最前列で観戦していた大村氏のところに正代が落下してきて接触するというハプニングがあったが、その時も素早く反応して大事には至らなかった。11日目の観戦を終えた大村氏に話を聞いた。
「ボクは勘が当たるというか、4歳から相撲を見ているからこっちに落ちてくるのがわかるんです。経験から言うと、一度あることは二度ある。不思議なことに、力士が同じところに飛んでくるんです。それで溜席でも周囲の人に“さっき飛んできたからといって、気を抜いちゃだめだよ”と言ってあげるんですが、言っているそばからそこに落ちてきたりする。
名古屋場所でも“危ないからね”と言っていたところに正代が飛んできた。隣にいた女性はトイレのために席を外したところだった。座っていたらぺしゃんこですよ。ボクより勘がいい人だったかもしれないですね(笑)」