氷川にとっても格別な機会だったのだろう。スペシャルインタビューでは、これまで抱えていた苦悩を包み隠さず明かした。
「インタビューのなかで氷川さんは、幼い頃からきれいな物が大好きで女の子とばかり一緒にいたことや、周りの人との違いに葛藤していたことを告白。小学校では『オカマ』『貧乏人』『デブ』といったひどい言葉を投げかけられ、自身の吃音がいじめのきっかけとなったことも明かしました。
時には叩かれたりすることもあったといい、保健室にこもり、誰にも相談できない日々が続き、生きていくことすら嫌になったそう。そんなつらい時期に心の支えとなったのが池田氏の言葉でした。氷川さんは、聖教新聞や学会の書籍を通して池田氏に励まされ、“自分の歌で人に勇気や希望を与えていきたい”と思うようになったとも話していました」(前出・芸能関係者)
歌手デビュー後には周囲がとらえる「氷川きよし」と自分自身とのギャップに悩んだが、池田氏に「世界の芸術博士に! 氷川くん! 頑張れ!」と激励されて生涯の指針にしたという。氷川は池田氏の一周忌について同誌でこう語った。
《今でも私の中には、先生が残してくださった多くの言葉があります。胸中の先生と常に一緒なのです。これからも、いつも見守り続けてくださった先生への報恩感謝の心を忘れず、自分らしく歩んでいきます》(『ワールド セイキョウ VOL.5』)
前出の芸能関係者が語る。
「ほかにも氷川さんは、高齢の両親が病気を抱えていることや、活動休止中にアメリカやイギリスに“留学”して現地の多様な創価学会メンバーと交流し、『自分もありのままでいいんだ』と自己肯定できたことに言及しました。
過去のインタビューでいじめや希死念慮などを部分的に語ったことはありますが、氷川さんがここまで赤裸々に自らの体験や信心を明かしたのは初めてです。これから先、自分の人生の“新たな章”を進めていく決意の表れなのでしょう」
※女性セブン2024年12月5日号