ゴツゴツとした岩肌をしっかりと踏みしめた大谷翔平(30才)が、バットをフルスイング。その視線の先には、果てなき宇宙が広がっている──。11月13日、ロサンゼルス・ドジャースの公式インスタグラムに、そんな画像が投稿された。
「ポジションごとに最も優れたバッターに贈られる『シルバースラッガー賞』を2年連続で受賞した大谷選手。それを祝福する画像が、まるで月面でプレーしているかのようにコラージュされていたのです。『大谷選手を“宇宙人扱い”している』と話題になりました」(スポーツ紙記者)
次々と前人未到の偉業を達成する大谷に畏敬の念を込めて「宇宙人」というたとえが飛び交っているのだが、実は大谷にとって「宇宙人」は、かねて“意識”してきたものだった。
「2022年に公開されたCMでは、『宇宙飛行士になりたかった。いまだに思いますけど。誰も見たことがない景色を見てる人っていうのはすごいなって思います』と、メジャーリーガー以外の“もう1つの夢”を語っています。時にチームメイトと宇宙談議に花を咲かせることもあるとか」(前出・スポーツ紙記者)
冒頭の画像が投稿される3日前に放送された『NHKスペシャル 大谷翔平とドジャース“世界一”の舞台裏』には、宇宙飛行士の野口聡一さん(59才)がゲスト出演し、大谷との交流を語った。
「2人の出会いは、大谷選手の渡米1年目の2018年。NASAのスペースセンターがあるヒューストンで試合が行われた際に、対面が実現したのです。以前から大谷選手は宇宙への憧れを抱いていて、野口さんにどうしても聞きたかったことがあったようですね。彼ははにかみながら野口さんに『宇宙人っていますか?』と問いかけ、『いないと思いますよ』と返されたとか」(在米ジャーナリスト)
大谷にとってこの問いは、ウケ狙いのジョークなんかではなかった。
「野口さんが国際宇宙ステーションに滞在していた2021年にも、衛星電話を使って大谷選手と通話をしたそうです。そろそろ会話が終わるかという頃、大谷選手はぼそっと『やっぱり、宇宙人っていないんですか?』とたずねた。野口さんは再び『いないと思うよ』と答えたそうですが、『ピュアな野球少年の夢を少し砕いてしまったかな』と笑っていました。
大谷選手にとって宇宙人の存在は、そう簡単に否定できるものではなかったのでしょう」(前出・スポーツ紙記者)
そんな宇宙に憧れるスターより一歩先に、彼の愛用品は大気圏を越えていた。
「大谷選手はホームランを打ったときに身につけていた打撃用グローブにサインを入れ、野口さんにプレゼントしたことがありました。野口さんはNASAに許可を取り、それを宇宙に持って行ったそうです」(前出・スポーツ紙記者)
大谷は現在、オフに入っている。結婚したメジャーリーガーの多くはオフ期間中に挙式を行うが、そうもいかないようだ。
「真美子さんの親族のかたが『大谷くんが頑張ってるから、ひとりで(日本に)帰るわけにもいかんのでしょう。挙式の話もまだ聞いてないんだ』と苦笑いしていました。当分は帰国する予定はなさそうです」(真美子さんの知人)
人間離れした活躍を続ける大谷。彼こそが誰よりも「誰も見たことがない景色」を見ている。
※女性セブン2024年12月5日号