こうして家庭で不満を溜め込んでいった容疑者は、中学校ではいじめを受けていたと綴った。
〈主に女子生徒が主動し、わざとこちらに聞こえるように陰口を言って来たり、無視をされたり馬鹿にされた〉のち、男子生徒も加わり、最終的には〈私の机の上に花が飾られた花瓶を置き、それを目撃した私に謝ることもせずに笑いながら私が死亡した様にされたのです〉。
彼にとって忘れられない記憶なのか、別の手紙でも、いじめにまつわる記述が見られた。
〈運動会の際に、誰もが嫌がる種目である2000m走に無理矢理エントリーさせられ、「休むなよ」と言われたり、修学旅行の時にも、班決めはしたけれど、実際に行ってみれば1人行動を余儀無くさせられたりと、本当に散々なものでした〉(2022年2月1日付の手紙)
このようないじめにより、容疑者は〈主に女性を、全ての人間が信用出来なくなり、人間という存在自体に絶望し失望した〉のだと記す。