《こんな時こそ人の温かさ、真の優しさに気づくことができます それは神様が与えてくれた大切な時 明日も、前を向いて歩いていこう》
自身のインスタグラムに「試練は人を強くする」というハッシュタグをつけてこう投稿したのは、女優の藤原紀香(53才)。1993年のデビュー以来、芸能界の第一線で活躍を続ける彼女だが、現在、かつてない“窮地”に立たされている。
「夫で歌舞伎役者の片岡愛之助さん(52才)が、京都・南座での稽古中に鼻と上顎を骨折する大けがを負ったのです。出演舞台の全国公演を終えたばかりの紀香さんはすぐに病院に駆け付け、ずっとそばに付き添っているそうです。彼女は最近、長年所属した芸能事務所が突然廃業したばかりですから、悪いことは重なるものだと周囲も心配しています」(芸能関係者)
愛之助が事故に遭ったのは、11月29日。関係者によると、一歩間違えれば命にかかわる危険もあったという。
「今回、愛之助さんが出演する予定だった南座の『吉例顔見世興行』は、毎年12月に開催される京都の冬の風物詩。彼が9才のとき片岡千代丸としてデビューした思い出の場所でもあり、本人にとっても年に一度の晴れがましい大舞台です。
愛之助さんが接触したのは縦1m、横2mの木製パネル。舞台は愛之助さんの早替わりが見どころで、パネルの裏側で着替えるという演出だったのですが、大道具との呼吸が合わずタイミングがずれて、高さ7mから落下したパネルが顔面を襲った。愛之助さんは咄嗟に避ける動きをして、顔面骨折で済みましたが、直撃したら“即死”だったという声も聞こえてきます」(歌舞伎関係者)
愛之助は痛みをこらえながら稽古を続け、最後まで舞台出演の可能性を探ったそうだが、あえなく降板となった。
「愛之助さんが骨折した上顎は、きちんと治療しなければ、顔の変形や言語障害で声が出しにくくなるなど、役者にとっては危険な後遺症が残る可能性もあるそうです。口の中の処置も多く、しばらくは食事にも苦労されるかもしれません。責任感の強い愛之助さんは降板したことをかなり悔しがっているようです」(前出・歌舞伎関係者)
そんな最愛の夫の窮地を支えるのが、梨園の妻となって9年目の紀香だ。
「紀香さんも結婚当初は、芸能活動と女将業の時間配分に苦戦し、体調を壊してしまったり、着物とドレスを交互に着るような生活に股関節の可動域が狭くなったりといった体の変化を実感したそうです。
ただ、ここ数年は着物の締め付けにも体が順応し、心にも余裕が生まれて、自身が女優として表に出るときと、梨園の妻として裏方に徹するときの切り替えも楽しくなってきたとか。紀香さんの女将姿を楽しみにしているファンのかたも多いんですよ。この窮地に、関係者も紀香さんの存在は心強いはずです」(芸能関係者)
けがの後、自身のブログに《神様がくれたしばしのお休みなのだと、気持ちを切り替え しっかり治したいと思います》と綴った愛之助。いま彼のそばに寄り添うのは良妻という女神か。
※女性セブン2024年12月19日号