妖艶なファーストレディーの正体とは…(写真/ゲッティイメージズ)
「ディオール」を受け取った
磨き上げられた美貌が注目される一方で、彼女には“黒い噂”も飛び交っていた。
「尹政権が最初に着手した政策は、大統領府の移転。大統領執務室を歴代の大統領府が置かれた『青瓦台』から6km離れた国防省の庁舎に移すというものですが、夫人はその政策を裏であやつっていたといわれています。実は、彼女は天供という占い師兼YouTuberに傾倒していて、その占い師が夫人に『青瓦台の大統領府は運気がよくない』と囁いたとされているのです」(前出・現地特派員)
移転は2022年5月に実施。北朝鮮との緊張関係が続く中で、「最初の政策としてそんなことをする必要があるのか」とさっそく批判され、野党から占い師との関係を追及される事態に。
「占い師は『大統領夫人はもっと忙しくするべき』と意味深に語り、金夫人も『私はスピリチュアルな人間だ』などと周囲に漏らすなど、不穏な結びつきを匂わせてきました。今回の非常戒厳は失敗に終わりましたが、占い師に感化された金夫人が尹氏を傀儡として“国の乗っ取り”を謀ったと示唆する人もいるほどです」(前出・現地特派員)
それだけではない。金夫人にまつわる疑惑は枚挙にいとまがなく、尹大統領はその火消しに追われてきた。
「過去には履歴書の受賞歴を偽ったことで謝罪に追い込まれたほか、『ドイツモーターズ』の株価操作にかかわった疑いや、面会に訪れた牧師から『ディオール』の高級バッグを受け取る映像が流出するなど、疑惑が次々と明らかになり、野党から追及を受けています。それら一連のスキャンダルが、尹政権の危機的な支持率低下の一因となっていて、夫人はまさに“傾国の美女”といった存在です」(前出・国際部記者)
今回の非常戒厳こそまさに「金夫人のためだった」とみる向きもある。
「夫人の疑惑を追及するために、12月中旬、政府から独立した『特別検察官』が動き出すという話もありました。その捜査を阻止して金夫人の不祥事の証拠が明らかになることを防ぐため、戒厳令という強硬手段に出たという見方もあります」(前出・赤石さん)
韓国検察は、尹大統領を内乱罪で立件するため捜査を始めている。歴代大統領の多くが逮捕や弾劾に追い込まれてきた韓国だが、尹大統領もその呪縛からは逃れられないのか。
※女性セブン2025年1月1日号