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韓国・尹錫悦大統領の戒厳令は妻を守るためだったのか「占い師の囁きで大統領府移転を指示」「株価操作」「高級バッグ授受」…噴出する数々の疑惑

突然の「非常戒厳」は、国際社会にも衝撃を与えた

突然の「非常戒厳」は、国際社会にも衝撃を与えた(写真/ゲッティイメージズ)

 隣国で、突然嵐が吹き荒れた。窮地に追い込まれた大統領が、兵隊で国会を制圧しようとする驚きの手段に打って出たのだ。その裏には“美人すぎる”と世間を騒がせ、数々のスキャンダルを抱えた夫人と、彼女が心酔する占い師の存在がちらついて──。

「戒厳令を解除せよ!」

 軍と対峙した市民は、こう声を張り上げた。12月3日の夜10時頃、韓国の尹錫悦大統領が突如として「非常戒厳」を宣布。ソウル市中心部にある国会議事堂には装甲車も出動し、野党議員や市民らと軍が一時もみ合いになる事態に陥った。

「非常戒厳」とは、戦争などの非常時に大統領によって出される、いわゆる戒厳令のこと。一切の政治活動が禁止されるほか、メディア統制や令状なしでの逮捕が可能になるなど、市民の権利が著しく制限される。

「韓国では“大統領が変われば、大学の総長も、会社の社長も変わる”といわれるほど、大統領の権力や存在感が絶大です。検察トップの検事総長から政治経験なしで大統領に就任した尹氏は、これまでも権力の使い方が危ういと指摘されてきましたが、今回は、それが最悪の形で噴出した格好です」(ジャーナリストの赤石晋一郎さん)

 突然の戒厳令に、韓国内外で激震が走ったが、集まった190人の国会議員らにより非常戒厳の解除を求める決議案が可決され、発令からおよそ6時間後には解除された。

「国会議員の過半数が賛成して要求した場合、非常戒厳は解除しなくてはなりません。尹大統領はそれを防ぐために国会に軍を配備しましたが、集まった市民らの必死の抵抗により、辛くも制圧を免れ、国会が開かれた。ただ、依然として政治的混乱は続く見通しです」(国際部記者)

 尹大統領は一体なぜ、このような暴挙に出たのか。

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