──現在は旅だけでなく、釣り、キャンプ、DIY、バイクなど、武井さんの『好き』がたくさん詰め込まれているYouTubeチャンネルは、どのような思いで始めたのですか。
「正直、気合いを入れて始めたものではないんです。コロナ禍でイベントの仕事などが激減して、やることがないからとりあえず撮っておこうぐらいの感覚でした。コンセプト的なものを挙げるとしたら、『武井ドンゲバビーはこういう芸人です』という『ルールブック』のようなものですね。好きなものだけを発信しているので、YouTubeを見てもらえば僕がどういう人間なのかが分かっていただけると思います」
──YouTubeが窓口のようになり、活動の幅がどんどん広がっているようですね。
「今までの人生で、一番いろいろやってるかもしれない。『好き』を発信することで僕をおもしろがってくれる人が増え、いわゆる『案件』の依頼もちょこちょこといただくように。ただ、自分が興味ないことはお受けしないようにしています。それをやっちゃうと、『ルールブック』として嘘になってしまうので」
──新しい活動や挑戦は順調ですね。
「本当にいろんな人との出会いや助けがあり、その連続で生かされていると思うんです。2年ほど前、太田プロをやめて独立しようと思っていた頃、キャンプ道具に関連した仕事の依頼でインスタにDMを送ってくれた方がいるんですけど、『ゲバビさんとだったら、いろんなことができますよ』って次々に提案をしてくれて、今では現場にも一緒にきてくれる大切なパートナーになっています。その人がいなかったら、今、こんなに動けていない。『僕のマネージャーですか?』ってぐらい、親身になって動いてくれる。いい二人三脚のパートナーが見つかった。不思議なもんです」