M-1王者であり、今春に2度目の上方漫才大賞を受賞したお笑いコンビ・笑い飯。コロナ禍の2020年7月に結成20年を迎えると、劇場が再開された翌2021年から単独ツアー「笑い飯の漫才天国」を実施し、今年もツアー中だ。哲夫(49)と西田幸治(50)に、2度目の受賞の心境や50歳を迎える近況を聞いた。(前後編の前編)
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──2人もいよいよ50歳になる年を迎えましたね。
西田:僕は歯が3本なくなりました。割れてもうて。いま、インプラント入れ待ちです。
哲夫:頭はほぼ真っ白になりましたね。染めてるから、わからんと思うんですけど。ヒゲにも白いものが混じり始めて。
──そんな節目の年の春に2度目の上方漫才大賞を受賞されました。あれは事前にそれとなく伝えられているものなのですか?
西田:いや、いきなり言われて。驚きましたけど、一応、ねらってはいたんですよ。それを意識して、3年連続で全国ツアーもしていましたし。マネージャーも「ねらっていきましょう」という感じで。うまくいきましたね。
──2回以上の受賞となると横山やすし・西川きよしや、オール阪神・巨人など、すごい方たちばかりですよね。
哲夫:ほんま、周りの方たちのお陰ですね。うまいこと、してくれはりました。
──下世話な話で恐縮ですが、1ステージあたりのギャラも上がるんですよね?
西田:1年後みたいですよ。(プラス・マイナスの)岩橋が言うてました。でも、あいつは上がる前に解散してしまったから。ははははは。
哲夫:おれ、上がっとったで。
西田:えっ。ちゃんと見てないからかな。そのへん、あんま気にしてないんで。
──上方漫才大賞は、毎年のように「次は銀シャリだろう」と言われていて。その銀シャリの2人は喜んでいましたけど「これでまた延びたな……」と言っていました。
西田:それは申し訳ないな。1回でも十分やのに。獲ってしかるべき人は他にもいるんですけどね。でも、もらってしまったものは仕方ないんで。もらえるもんはもらっとかんと。