スポーツ
江本孟紀×中畑清×達川光男「ENT座談会」

【江本孟紀×中畑清×達川光男・座談会】V逸巨人の来季を大胆予測「大山は阪神に残って正解」「坂本はもう1回走って鍛え直すべきだな」

V逸巨人の来季はどうか(阿部慎之助・監督/時事通信フォト)

V逸巨人の来季はどうか(阿部慎之助・監督/時事通信フォト)

 2024年のセ・リーグは、就任1年目の阿部慎之助監督率いる巨人がリーグ優勝したが、CSでDeNAに敗れて日本シリーズ進出を逃した。では、来季はどのように戦えば良いのか? 江本孟紀氏(77)、中畑清氏(70)、達川光男氏(69)による本誌『週刊ポスト』名物企画「ENT座談会」では、来季の巨人に対する様々な提言が飛び交った【全3回の第2回】

江本:さっき「(阿部)慎之助がよく頑張った」と言っていたけど、巨人が優勝した要因は何だと思う?

中畑:終わってみれば菅野(智之)におんぶに抱っこだったね。

達川:江本さんも巨人の優勝は菅野次第だと言っていましたね。

江本:菅野以外に実力がある投手は戸郷(翔征)しかいなかった。ただ、前半戦の菅野はあまり完投せず、後ろのリリーフがピタッと抑えたから勝ち星が増えていった。それで流れがどんどん良くなりました。

中畑:登板を日曜に限定して「サンデー菅野」で必勝態勢を作ったことが大きい。監督にとっても連敗が止まる曜日があることはデカいよ。

達川:小林(誠司)とセットで使ったおかげで菅野が生きた。普通は三番手の捕手をセットで使わないですよ。小林も菅野のおかげでバッテリー賞を受賞して100万円をゲットできた。ただ、菅野がメジャーに行く来季は小林がどうなることか。

中畑:もうコーチ兼任でいいんじゃない?

達川:菅野が抜ける穴が大きいからか、ストーブリーグでFAにずいぶん手を挙げていますね。

中畑:主砲の岡本(和真)もいずれメジャーに行く。投打の柱が消える将来を見据えて、慎之助はフロントに補強をかなりお願いしたんだと思う。

江本:そもそも阪神の大山(悠輔)の去就が騒がれたのがオレは疑問。大山は去年が最高の成績で、どう見ても3割を打てるバッターではないし、打線の弱いチームに行ったらもっと打てなくなる。巨人に行っても、岡本以外は打順の前後が弱いからかなり厳しかったはず。

達川:打線の強いチームは先発を打ち崩すから敗戦処理の投手が出てきます。打率の数字はエースから1本打っても敗戦処理から1本打っても上がりますが、打線の弱いチームだと敵のエースがずっと投げるので打率が上がらない。中畑さんが現役の頃も周りがいいバッターだったから、打率が上がりよったんです。

中畑:いやいや、達ちゃんのおかげだよ。広島戦でたくさん打たせていただきました(笑)。

江本:ともかく、大山は巨人にはいらなかったよね。

達川:守るポジションもないですし、阪神に残って正解だったと思います。

関連記事

トピックス

中居正広氏と報告書に記載のあったホテルの「間取り」
中居正広氏と「タレントU」が女性アナらと4人で過ごした“38万円スイートルーム”は「男女2人きりになりやすいチョイス」
NEWSポストセブン
『月曜から夜ふかし』不適切編集の余波も(マツコ・デラックス/時事通信フォト)
『月曜から夜ふかし』不適切編集の余波、バカリズム脚本ドラマ『ホットスポット』配信&DVDへの影響はあるのか 日本テレビは「様々なご意見を頂戴しています」と回答
週刊ポスト
大谷翔平が新型バットを握る日はあるのか(Getty Images)
「MLBを破壊する」新型“魚雷バット”で最も恩恵を受けるのは中距離バッター 大谷翔平は“超長尺バット”で独自路線を貫くかどうかの分かれ道
週刊ポスト
もし石破政権が「衆参W(ダブル)選挙」に打って出たら…(時事通信フォト)
永田町で囁かれる7月の「衆参ダブル選挙」 参院選詳細シミュレーションでは自公惨敗で参院過半数割れの可能性、国民民主大躍進で与野党逆転へ
週刊ポスト
約6年ぶりに開催された宮中晩餐会に参加された愛子さま(時事通信)
《ティアラ着用せず》愛子さま、初めての宮中晩餐会を海外一部メディアが「物足りない初舞台」と指摘した理由
NEWSポストセブン
「フォートナイト」世界大会出場を目指すYouTuber・Tarou(本人Xより)
小学生ゲーム実況YouTuberの「中学校通わない宣言」に批判の声も…筑駒→東大出身の父親が考える「息子の将来設計」
NEWSポストセブン
大谷翔平(時事通信)と妊娠中の真美子さん(大谷のInstagramより)
《妊娠中の真美子さんがスイートルーム室内で観戦》大谷翔平、特別な日に「奇跡のサヨナラHR」で感情爆発 妻のために用意していた「特別契約」の内容
NEWSポストセブン
米国からエルサルバドルに送還されたベネズエラのギャング組織のメンバーら(AFP PHOTO / EL SALVADOR'S PRESIDENCY PRESS OFFICE)
“世界最恐の刑務所”に移送された“後ろ手拘束・丸刈り”の凶悪ギャング「刑務所を制圧しプールやナイトクラブを設営」した荒くれ者たち《エルサルバドル大統領の強権的な治安対策》
NEWSポストセブン
沖縄・旭琉會の挨拶を受けた司忍組長
《雨に濡れた司忍組長》極秘外交に臨む六代目山口組 沖縄・旭琉會との会談で見せていた笑顔 分裂抗争は“風雲急を告げる”事態に
NEWSポストセブン
中居正広氏とフジテレビ社屋(時事通信フォト)
【被害女性Aさん フジ問題で独占告白】「理不尽な思いをしている方がたくさん…」彼女はいま何を思い、何を求めるのか
週刊ポスト
食道がんであることを公表した石橋貴明、元妻の鈴木保奈美は沈黙を貫いている(左/Instagramより)
《食道がん公表のとんねるず・石橋貴明(63)》社長と所属女優として沈黙貫く元妻の鈴木保奈美との距離感、長女との確執乗り越え…「初孫抱いて見せていた笑顔」
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 中居トラブル被害女性がフジに悲痛告白ほか
「週刊ポスト」本日発売! 中居トラブル被害女性がフジに悲痛告白ほか
NEWSポストセブン