テレビ用チューナーなど、電子機器を販売する東証スタンダート上場企業の「ピクセラ」。直近で7期連続赤字決算と窮地に陥っている同社で、11月に前代未聞の人事が断行されていたことが女性セブンの取材でわかった。
「社内でも『なぜ彼女が取締役に選任されるのか』という疑問の声があがっています。彼女は営業畑の出身ですが、うちの会社はここ最近、赤字続きで苦境にあえいでいます。お世辞にも営業で成果が上がっているといえる状況ではありません。そもそも彼女には社長との“親密すぎる”関係を指摘する声もあるんです」(ピクセラ関係者)
彼女とは、11月にピクセラの新取締役に選任されたAさん。このAさんの取締役就任は創業一族出身の藤岡毅社長による情実人事なのではないかというのだ。
「藤岡社長は大阪に妻子を残し、都内の高級マンションで生活しています。女優の松岡茉優さんに似た美人のAさんは、このマンションに足繁く出入りしており、ふたりは半同棲生活を送っているのです」(前出・ピクセラ関係者)
実際、本誌『女性セブン』は2024年10月に、このマンションから連れ立って外出する藤岡社長とAさんの姿を確認している。エントランスに現れたふたりは、仲良く談笑しながら、近所のパチンコ店へと入店。
それぞれ台に座りひとしきり遊戯を楽しむと、Aさんがひと足先に帰宅。慣れた様子でマンションへと入っていった。その後、知人女性とカラオケを楽しんだ藤岡社長も時間差で帰宅。ふたりがこのマンションで生活を共にしている様子がうかがえた。
ピクセラに、藤岡社長とAさんとの関係や、情実人事の疑惑について問うと、広報担当が次のように回答した。
「藤岡とAの関係は、ご質問にあるような不適切な関係にはなく、純粋に仕事上の重要なパートナーシップです。
なお、藤岡は、現在、離婚に向けた話し合いを5年にわたって続けているところであり、一般的に、仮に藤岡が妻以外の女性と交際する場合であっても、法的には不倫に該当しない状況であることを念のために申し添えます。
Aの取締役就任は、当社の取締役会において、Aの経歴、実績、および今後の当社の経営戦略を総合的に勘案し、適正な手続きを経て決定されたものです。Aの業績や能力が評価されての人事であり、情実による人事ではありません」
11月に発表した決算短信では、《当社グループは、当連結会計年度において、7期連続で営業損失を計上していること及び11期連続で営業活動によるキャッシュ・フローがマイナスになっていることから、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせるような状況が存在しております》と自己分析したピクセラ。
再建に成功するか、それともこのまま赤字にあえぐのか。早くも新経営陣の手腕が問われることになりそうだ。