物語のキーマンであり、難しい演技が求められる役どころの家重を演じるのは、松平と初共演のなにわ男子、西畑大吾(27才)だ。
西畑は2014年に連続テレビ小説『ごちそうさん』(NHK)でドラマ初出演。『必殺仕事人』(テレビ朝日系、2022年)や12月に公開された映画『劇場版ドクターX FINAL』に出演するなど、俳優のキャリアを着実に積んできた。ただ、家重は難役だ。
「1995年のNHK大河ドラマ『八代将軍 吉宗』では、歌舞伎の名門家系に生まれ、5才で芝居の稽古を始めた中村梅雀さん(69才)が家重を演じ、“わしは将軍などなりとうはない”と鼻水を垂らして泣く姿が強烈なインパクトを残しました。
実力派女優の三浦透子さん(28才)は、自身の障害と向き合う家重を、男女逆転のSF時代劇『大奥』(NHK、2023年)で熱演。視聴者の涙を誘い、“鳥肌モノの演技力”と評されました」(前出・テレビ局関係者)
過去作の名演はそのまま西畑への重圧となるだろう。