スポーツバラエティ番組から姿を消しつつある森は今、横浜市港南区の自宅付近で子供向けのジムを開業し、経営しているという。『SASUKE』への思いは——放送の直前、ジムから出てきた本人を直撃すると、「寒いですし中へ……」と自らの事務所に記者を招き入れ、明るい表情で質問に答えた。
——2018年を最後に『SASUKE』に出ていないが、何かあったのか?
「正直、呼ばれるまで待っている、という感じなんです(笑)。芸能人枠ですと、何度も出ている人は毎年声がかかることもあるんですが、だからといって誰にでも声がかかることはない。僕は最後に出た回で結果を残せなかったので、仕方ないのかなというのもあります」
——どんな思いで『SASUKE』を見ているんですか?
「それは凄い番組だと思いますよ。みんな完全制覇するために、命かけていますから。みんな、1年間そのためにトレーニングしているんです、それでも完全制覇出来ないんですから」
——今でも出たい?
「呼ばれたらもちろん出たいです。ただ、僕は今、『近代五種』(オブスタクル)で次のロスオリンピックを目指していて、『SASUKE』だけのためにトレーニングする時間を取れないというのが本音です。やるからには、SASUKEだけに集中しないといけないので。それに、経営するジムや会社にも時間を割かないといけなくて……」
——『SASUKE』をもとにした競技が「近代五種」の種目になりましたね。
「そうなんですよ。僕としては『近代五種』でオリンピックに出て、オリンピアンとして『SASUKE』に戻りたいという夢があるんです」
——壮大なカムバック計画ですね。
「そのためにも、先ずは『近代五種』で日本代表に選ばれないといけないんです。この種目は、日本代表が一人のみしかいないんです、しかも前回の銀メダリストが日本代表で。その選手に勝たないとオリンピックには出られない」