2024年元日に発生した能登半島地震から早1年。11月末に再び能登で震度5弱、12月に入ると北は北海道、南は九州まで全国で小規模の地震が頻発しており、大規模地震への不安が高まっている。
そんななか、数々の地震予測を的中させてきた地震科学探査機構(JESEA)の「MEGA地震予測」は、新たな大地震の前兆が見られると警鐘を鳴らす。JESEA主席研究員兼CTO(最高技術責任者)である中国人研究者の郭広猛博士が語る。
「2011年の東日本大震災や2016年の熊本地震では、発生の半年前から全国的に地表の沈降が進みました。現在、それと酷似した動きが現われ始めており、1月の能登半島地震以上の大きな地震が起きる可能性があります」(以下、「 」内は郭博士)
村井俊治・東大名誉教授が立ち上げたメールマガジン「MEGA地震予測」は、国土地理院が全国約1300か所に設置する電子基準点のGPSデータを使って地表の動きを捉え、1週間ごとの上下動の「異常変動」、長期的な「隆起・沈降」、東西南北の「水平方向の動き」などの主な指標を総合的に分析している。
近年は、地表の動きの分析に加え、衛星画像データの解析などを組み合わせた「ピンポイント予測」を実用化。地震発生の切迫度がより高い時に限って発出するもので、2024年の的中率は80%を超えるという。
そうした予測法を駆使した最新の結果が別掲MAPの警戒ゾーンだ。これらの地域を含むすべてのエリアには、現在、
〈1月8日まで〉
〈M5.5±0.5〉
という「ピンポイント予測」が出されている。
「11月上旬から下旬にかけて、北海道東部から青森県、首都圏、能登半島を含む北信越、九州から四国など全国各地の地表から、衛星画像データの解析で地震の前兆と思われるガスの噴出を確認しました」
以下、それらの警戒すべき地域を危険度順に詳しく見ていく。