トラブルから約11ヶ月、大将が語った本音
あのトラブルから約11か月。NEWSポストセブン取材班は再び大将の吉田氏のもとを訪ねた。当時は強張った表情で、「話せない」の一点張りだった彼だが、時間を経たことで、今はある程度は穏やかに騒動を振り返ることができるようだ。「私が話すことでまた大事になるとイヤだし、この件に関してはこれで終わりにしたいんです」と苦笑いしながらも、質問に答えてくれた。
──トラブルになった女性と和解したと聞いた。
「和解ではないですよ。むこうが勝手に和解と言っているだけなので。店にいらっしゃったので、『もうそういう(迷惑行為)ことはしないでくださいね』と言って、謝罪は受け入れました。人は誰だって過ちはあります。だから1回は許しますし、出禁にもしません。だけど二度とそういうことはしないでくださいね、ということで落ち着いただけ。
でも向こうは、〈和解をしました〉とSNSで発信した。『和解した』というのは、こちらが言うことであって……。一方的に発信されたことで。うちは常連さんで成り立っている店なんですよ。そういう方たちはわかってくれているので、自分からはいっさい何も言いませんでした」(吉田氏、以下同)
──「和解した」という発信には違和感を覚えた?
「それが仕事なのか知らないですけど、謝罪に来たのもその場だけの対応だったのかなと思っちゃいますよ。でも僕も揉めたくないし、常連さんはわかってくれているので」
──騒動以降、客足に変化はあったか?
「離れたお客さんもいますよ。そりゃそうですよ、あんなふうに『和解した』と書かれたら、『なんであんな人と和解したの?』と言う方もいますよ。あの騒動のときも、僕は常連さんを守るために注意しただけ。ほかのお客さんに迷惑になることは許せないので」
──謝罪に来た際も、女性はお寿司を食べていたのか?
「食べてましたよ。それ以降も1、2回お店にいらっしゃいました。こちらも普通にお客として対応するだけで、出禁にしたわけでもありません」