一男二女…子供たちの自立
長男の隼汰は俳優兼映像ディレクターとしてがんばっています。俳優としてこの5月、「内田康夫生誕90周年 〜浅見光彦シリーズ〜『後鳥羽伝説殺人事件』」という舞台で主演しましたし、映像ディレクターとしては、2024年8月から10月に放送された生田絵梨さん主演の連続ドラマ『素晴らしき哉、先生!』(テレビ朝日系)の全話の編集を担当していたんです。すごく嬉しいし、誇らしい。
長女の桃花は4年前に結婚し、今は2人の子の子育てに追われています。次女の花音は頭蓋底奇形腫という治療の難しい病をもって生まれましたが、4度の手術を乗り越え元気に育ち、1年ほど前にグラフィックデザイナーとして独立しました。誰もが知るような、大手メーカーの商品のデザインを手がけているんですよ。わが子ながらすごいな、と驚いています。
花音は独身ですが、社会人として立派に1人立ちしましたから、僕も親としてやっと肩の荷が下りました。そのせいか、以前のように「大変な仕事でも引き受けて稼がなくちゃ!」というガツガツした気持ちがなくなりました。今流行の投資で大もうけしたい気持ちもないし、大金を手にしてイイ車に買いたい、という気持ちもない。お金よりも、連続テレビ小説『あまちゃん』(NHK)や、話題になった連続ドラマ『不適切にもほどがある!』(TBS系)みたいな1980年代を描いた作品に惹かれますね。