ひな檀のゲストでは不祥事で過去に編集されたケース
さらに、MCが後方のひな壇ゲストを背負うようなセットだったり、MC側にもゲストを置くようなスタイルだったりしたら編集は難しかっただろうという指摘もある。そこで思い出されるのは、2016年9月7日の『1周回って知らない話』(同)だ。
「それまで5回、特番で放送され、やっとレギュラーとなった初回のことでした。この番組はMCやゲストの後方にひな壇があり、その中央に座っていたのはある大物女優の二世でした。彼はオンエアの2週間前、映画のロケ先で不祥事を起こし、番組はお蔵入りの可能性もありましたが、ひな壇のセンターに座っていた彼の姿を塗りつぶすような編集で放送したのです。視聴者からは『お地蔵さん?』とか『埴輪?』などと揶揄され、極めて不体裁なものでした」(テレビ関係者)
他にも、『踊る!さんま御殿!!』(同)に代表される“ひな壇番組”には、タレントの不祥事により、オンエアが延期されたり、不自然な編集作業が施されたりするケースがこれまでに何度かあった。
「ある大物俳優の息子が不祥事を起こしたときは、収録していた『踊る!さんま御殿!!』で、『座り位置が最下手だったので、なんとか編集できた。あれが前列中央だったら、どうなっていたか』とスタッフがボヤいていました。ずいぶん古い話ですが、漫画家の蛭子能収さんが4か月活動を自粛していたときにも収録済みだったバラエティ番組が謹慎明けまで放送延期になったことがありました」(バラエティ番組スタッフ)
とはいえ、これらの例は、ひな壇に座るゲストの話。今回の中居のケースはすべて彼の冠番組、あるいはMC番組である。
新たなMCに岡田准一を迎え、初回は田原俊彦と植草克秀がゲストで既に収録済みの『だれかtoなかい』(フジテレビ系)は1月12日の放送から当面の間、休止されることがフジテレビより発表された。収録が延期になったままの『中居正広の金曜日のスマイルたちへ』(TBS系)や『THE MC3』(同)、『中居正広の土曜日な会』(テレビ朝日系)。そして『ザ!世界仰天ニュース』(日本テレビ系)が今後どのような対応をしていくのか。各局の動きを視聴者も業界も見守っているところだ。