いきなりの活躍に日本中が盛り上がった。昨季の優勝者と年間ポイントランク上位50人だけが出場できるPGAの開幕戦(ザ・セントリー)で、ツアー新記録の通算35アンダーで11勝目を挙げた松山英樹(32)。賞金360万ドル(約5億6520万円)を獲得し、年間王者に向けてスタートを切った。ゴルフ担当記者が言う。
「松山はショットや寄せは世界トップクラス。課題はグリーン上だった。昨季は2勝を挙げているが、年間のスコアにおけるパットの貢献度は全体の121位だった。今大会はパットが好調で、6mから10mのパットが面白いように決まり、72ホールで2イーグル、33バーディ。今大会のスコアにおけるパットの貢献度は3位でした」
劇的な変化を生んだのは、この大会から新たに導入した「パター」だった。松山は最高峰のパターとして知られる「スコッティ・キャメロン」を使ってきたが、今大会ではそのキャメロンの「センターシャフト」のパターを持ち込んだ。松山は優勝後のインタビューで「手に入ったのはクリスマスの後で、ハワイに来て初めて使った。(何がよかったかは)わからないけど入った」とコメントしている。
畑岡奈紗も愛用
センターシャフトのパターは、通常「ネック部分」についているシャフトがヘッドの「中央」についているのが特徴。これまでのものと何が違うのか。クラブ設計家の松尾好員氏が解説する。