Q:2023年6月初旬、異変に気づいたフジ社員が被害女性に声をかけたという話だが、被害女性から会社に報告したのではなく、声をかけた社員が問題視して、会社側が事態を把握したということになるのか。
──「ご説明した以上の回答はございません」
Q:2023年6月初旬に(被害者とは別の)女性を介して、会社側が問題を認識したとのことだが、その時点でトラブルの相手が中居ということを把握していたのか。
──「その点は、調査に関わることになりますので、控えさせていただきます」
Q:『だれかtoなかい』は当面の間休止と発表されているが、番組の終了などについては現時点でどう考えているか。
──「番組の改編についてはまだ発表しておりませんので、この場ではお答えすることはできないです」
Q:週刊誌報道ではトラブルに関与していたとされるフジ社員は編成幹部とのことだが、合っているのか。
──「すいません。それもちょっと特定につながることになりますので。回答はできないということでご了解ください」
Q:中居本人からは、どんな内容を聞き取っているのか。また答えはあったのか。
──「調査委員会で調査していただくことになりますので、ここでは控えさせていただきます」
Q:中居から報告を受けていたという話だったが、フジテレビとして聞き取りは行なっていないという認識で合っているか。
──「中居さんへのヒアリングは行なっています。その中身に関してはちょっとここでは言えない。委員会の調査に委ねたいと思います」(その後、弁護士を伴う形式の「ヒアリング」ではなく、「話を聞いた」という言い回しに訂正)
Q:大きなトラブルに発展しても弁護士を伴うヒアリングをしなかったのはなぜか。
──「女性の人権を第一に、女性の心身の安全や事務所の意向を最優先に対応してきた。(女性が望んでいなかった? という問いに)これ以上は申し上げられません」
Q:(『だれかtoなかい』について)慎重に終了のタイミングをはかっているということだが、番組終了の判断は中居の件がきっかけになるという認識で間違いないか。
──「経緯などについても調査委員会でしっかり調査していただくことかと思いますので、ここは控えさせていただきたい」
Q:中居は「芸能活動を続けられることになった」とコメントを発表しているが、現在、実質的に活動休止状態にある。港社長としては個人的にどう思っているのか。また、今後フジテレビで中居を起用することはあるか。
──「繰り返しになりますが、先ほどご説明した以上のことは差し控えさせていただきます。今の質問にはちょっとお答えする立場にはないのかと考えます」
Q:スポンサーについて。広告の引き上げなどといった具体的な影響というのは出ているか。
──「お答えしたいのは山々ですが、個別の契約に関してはお答えしないことになっておりますので、ご理解ください。(答えるのは難しい? の問いに)きっと御社の営業の方も同じようなことをおっしゃると思うんでご勘弁ください」
Q:フジテレビは当該の会合について「一切関係ない」という立場だと思うが、ならばなぜ被害女性はフジのいろんな人に相談することになったのか。相談があったとしても「関係ない」という立場だったら、それに対応しなくてもよかったのではないか。
──「女性の気持ちをこちらから答える立場にはないということですね」
Q:被害女性は、「会合が業務の範囲もしくは業務の延長という捉え方をしていたためにフジに相談をした」ということではなかったのか。
──「それも調査委員会で調査していくことになると思うんですけど、この女性が何か思うことがあるのであれば真摯に受け止めたいと思います。しかし、繰り返しになりますが、私どもは女性の意向を最優先にして対応してきていました。もしも女性が今思うことがあるのであれば、それも含めて調査委員会で回答させていただきたい」
Q:(質疑応答のなかで「今回の件でガバナンスが欠如していたという認識はないと」いう回答に)具体的にどのようにガバナンスが機能していたと認識しているか。
「色々な調査の中でわかってくることもあると思いますので、ここではお答えは差し控えさせていただきます」
Q:(問題となっている編成幹部について)被害女性と中居を引き合わせたという段階で、性接待を促すような関与などはなかったか。当該の会合以外の全体について、聞き取りした結果などあるのか。
──「当該の会については(編成幹部の)関与を明確に否定します。それ以外に関して、どういういきさつがあったか我々もまだわかりませんので、必要があれば調査していきたい。(調査していないのか? という問いに)諸々把握しております。ただ、調査委員会に調査をお願いする立場にあるので、今は回答を避けさせていただきたい」
Q:(編成幹部に対して)聞き取りをしたのか。したのであれば内容を教えていただきたい。
──「(したかどうかについても)お答えは控えます」
Q:港社長は日枝(久)元会長に今回の一件を相談されたり、あるいは日枝氏が何か言っていたりしたか。
──「お答えは控えさせてください」
Q:現状のままで、中居が番組に起用できるタレントだと考えているのか。それともさらなる説明や対応が必要だと考えているか。
──「先ほど冒頭で説明した以上のことは控えさせてください」
Q:『週刊文春』の一連の報道で、現役のアナウンサーも似たような思いをしたという記事が出た。その件について事実関係はどうか。また、どのように受け止めているか。
──「詳細を把握してないので、その件も調査委員会で調査していくことだと思います」
港社長は、「会社自体が問われる立場になったので、現在調査を進めている外部の弁護士ではなく、今後は独立性・専門性が高い弁護士で調査委員会を作る方針」だと強調した。フジテレビは信用を取り戻すことができるのか。調査委員会は、これらの18の質問に明確な答えを出せるのか。世間の注目が集まる。