夕方ごろになって「昼休憩」
さらに、日頃の勤務態度にも“異変”が感じられたという。
「基本的に勤務態度に問題はなかったようですが、同僚の間では『そういえば…』ということがあった。当該支店の貸金庫は一般客の利用時間が15時までなのですが、今村容疑者はいつも夕方16時ごろに昼休憩をとっていたそうです。今考えると、利用客がいない夕方に貸金庫で悪事を働いていたのかもしれない」(同前)
2024年10月、顧客からの問い合わせで発覚したこの事件。異変を訴える顧客にも、今村容疑者は巧妙な説明を続けていたのだという。
「貸金庫の管理担当者が今村容疑者でしたから、顧客からの問い合わせは基本的にまず彼女にいく。彼女は問い合わせがあると、後日顧客を呼び出し、『実は銀行内に忘れ物が…』と説明して直接金品を渡していたそうです。そうして発覚を遅らせ、補填しようとギリギリの“隠蔽工作”を続けていた」(同前)
優秀な仕事ぶりからキャリアアップを果たし、責任ある立場にいた彼女。犯した罪の大きさは、計り知れない。