川口被告が“地元のワル”になったわけ
そんな川口被告とは一体どういう男性だったのか。息子が被告の知人だという女性は「少年たちのリーダー的な存在だった」と語る。
「本当にいい子という印象で、人懐っこい感じの子でした。正直、人を殺すような人間ではないと思っています。たしか野球をやるために高校は小樽のほうへ進学したんですが、入学してすぐ先生とケンカして『めんどくさい』って理由ですぐに辞めて、そこからどんどんグレ出したイメージです。彼の家は4人兄弟で、小さいころから家庭環境はあまりよくなかった。1年くらい前には本人から『親が離婚するんだ』と聞きました。そういうのも、彼が非行に走る原因だったんですかね……。
原付バイクより少し大きいかな、ってくらいの小型バイクを乗り回して、事件に関わった子たちとかといつも公園にたむろっていました。公園は地元の不良たちの溜まり場ですからね。そんな侑斗くんがあるとき公園で出会ったのが、葉音ちゃんだった」
主犯格の川村被告とは“不良仲間”として交遊があったという川口被告。長谷さんに対する集団暴行の計画に加わったのも、この出会いがきっかけだったのだろう。