暗い密室でおどろおどろしい占い結果を聞かされれば、恐怖でコントロールされるのは無理もないのかもしれない。また渋谷被告は、2007年には執行猶予中に自宅で『FRIDAY』(2007年8月17日号)の独占インタビューを受けている。その際、彼は、取材した記者と打ち解けたのか、逮捕後も続く自らのハーレム生活を自慢気に披露していた。
「いまも10人の女性と一緒に暮らしています。昨年1月に私が逮捕される前に、『騒ぎになるから実家に帰ったら?』と彼女たちを説得したんです。でも釈放されたその年の5月下旬には、一度出て行った女性たちも『やっぱりここのほうが居心地がいい』と、みんな戻ってきてしまいました。まったく、私みたいなオジサンのどこがいいんでしょうねぇ」(同誌より引用)
「(警視庁の取調べで)唯一黙秘したのは『誰が一番気に入っているんだ』という質問です。『それを言ったら他の女性に殺されます』と答えたら、警察の人も笑ってましたよ」(同前)
前述の記者によれば、渋谷被告は2006年の事件の裁判で、ハーレム生活を始めたきっかけについて「ディズニーのアニメで10人の男女が仲良く暮らしているのを見たことだった」と語っていたという。
被告が作り出した荒唐無稽な“物語”は、その罪を償うことなく幕を下ろすことになった。