港社長とA氏との厚い信頼関係
会見では「私自身も調査対象」と語った港社長。バラエティー畑出身の彼は、芸能事務所との人脈も豊富で、そうした取引先との会合には、率先して女性アナウンサーを招いていたとも報じられている。
「フジの女子アナアイドル路線を決定づけた『◯◯パン』シリーズを考案したのが港さんです。彼は女性アナウンサーの適性を見抜く力があり、また、悩みごとを抱えていると感じたら、すぐさま助け船を出す“気配り上手”でもありました。
人望もありましたが、一方で、報道されているように芸能事務所との会食に女性アナウンサーをアテンドしていたことは社内でもよく知られていました。現在、問題視されているフジテレビの接待文化の中心にいた人物ともいえるでしょう」(フジテレビ関係者)
そんな港社長は、トラブルへの関与が指摘される編成幹部A氏とは厚い信頼関係で結ばれている。A氏が自ら率先して吹聴してきた逸話は、その関係性を物語る。
「いまから20年近く前、フジの人気番組内で、旧ジャニーズ事務所の若手アイドルが、近藤真彦さんの名前を出していじったことがありました。台本通りで、その場では笑いが起こったのですが、これにメリー喜多川氏が激怒。港さんとAさんはともに事務所に呼び出され、メリー氏に『Aのボーナスをカットしなさい』と命じられた港さんは、間髪入れずに『わかりました』と受け入れたそうです」(前出・芸能関係者)
実際にボーナスが減額されたかは定かではなく、A氏自身もおもしろおかしく武勇伝として語っていたようだが、芸能事務所やタレントに過剰なまでに忖度し、関係性を維持しようとしてきた港社長の姿勢を象徴するエピソードだろう。A氏がやがて“中居第一主義”に走るのは、そんな上司の姿を間近で見てきたからなのかもしれない。
※女性セブン2025年2月6日号