返ってきた意外な言葉
佐藤記者は記者歴20年近くのベテラン。フジテレビへのCM差し止めの動きが拡大し、通販業界への影響について確認するべく、会見に参加したという。話題となった「静かにしてください、マジで」発言について、佐藤氏は、「むしろ反省しています」と恐縮した。
「媒体や記者によって考え方は異なり、みなさんそれぞれの問題意識を持って会見に参加されたのだと思います。それぞれの考えに対して、自分がどうこう言いたいわけではありません。
しかし読者や視聴者の方々を代表する立場として会見に出席している以上、たとえフジテレビさんに問題があったとしても、マスコミ側も一定の節度を持って冷静に質問する必要があるんじゃないかと感じました。ただ、私自身も感情的な発言になってしまい、むしろ反省しています」
反響をどう捉えているのか?
「もちろんありがたくはありますが、自分としては、紙面の質の向上という記者の職務に粛々と取り組んでいくのみだと思っています。社内でも『こんなことになっているよ』と声をかけられたりはしますが、新聞のスケジュール的にちょっと忙しい日でもあるので、すぐ仕事をしました(笑)」
裏方に徹し、黙々と職務に取り組むのもまた記者の在り方だ。