引退を発表した中居正広氏(52)の女性トラブルをめぐって、フジテレビは1月27日、再び記者会見を開いた。同局が1月17日に行った会見は、参加できるメディアがごく限られていたが、今回の“やり直し会見”はオープンな形式で開かれた。会見には外国メディアやフリー記者らを含む430人ほどが出席。
その結果、16時よりスタートした会見の質疑応答は日をまたいでも喧々囂々の様相で、26時20分頃にようやく終了した。
10時間半にわたる会見のあいだ、X(旧Twitter)では、〈フジテレビ〉や〈フジの会見〉といった関連ワードがずらりとトレンド欄に並んだ。記者たちの質問のなかには、視聴者が「被害女性X子さんへの2次加害ではないか」や「質問ではなく、持論を述べている」のように違和感を覚えるものも多かったようで、〈記者のレベル〉〈記者の質〉などのワードもトレンド入り。フジテレビだけでなく、会見に参加した記者たちもまたその“在り方”を問われる一夜となった。
一方、会見を通して、株を上げた記者もいる。
開始から5時間以上が経ち、幹部らを責める怒鳴り声が響き渡って、場内は収拾がつかない状況になっていた。なかには指名されていないのに質問する記者も。そんなとき、ひとりの男性記者がマイクを手に取ると「一応、手を挙げた人が質問するルールなので、そこは守ってください。静かにしてください、マジで」と記者席に向けてピシャリ。静けさを取り戻した場内で、スポンサー関連の質問を続けた。
男性記者は、「通販新聞の佐藤」と名乗っていた。ネット上では、〈通販新聞の佐藤さんよく言った!その通りなんよ!!!〉〈通販新聞の佐藤さん、ありがとうございます〉〈通販新聞有能〉(すべて原文ママ)と称賛の声が相次ぎ、通販新聞社の公式ホームページがサーバダウンするほどの反響が巻き起こった。
通販新聞は、通販新聞社が発行する日本唯一の通販市場の週刊専門紙だ。一躍、時の人となった佐藤真之記者に話を聞いた。